【ひのみやぐら】ヒヤリハットを見直そう

2015.01.15 【社説】
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 人は誰でも間違える――。ヒューマンファクターズの基本概念を前号の特集Ⅰで解説した。今号では、災害の再発防止への仕組みづくりを指示している。その全容は8ページからの記事に預けるとして、ヒヤリハット報告について興味深い内容が示されているので紹介したい。

 いうまでもなく、ヒヤリハット報告はわが国の産業現場に根付いた活動。災害の一歩手前でケガをさせずに助かった事例を集めることで、職場の予防安全にどれだけ貢献しているか計り知れない。大きな効果が得られる一方で「何年も前から運用しているのに、最近はちっとも報告が上がってこない」と悩んでいる安全担当者も少なくないようだ。

 執筆者の安全マネジメント研究所の石橋明所長は「『3大ポリシー』が正確に理解されていないと次第に衰退してしまう」と指摘する。3大ポリシーとは「自発的報告」「不可罰性」「秘匿性」を指す。とくに不可罰性については気をつけたい。石橋所長は「失敗報告でもとがめない」と明言することが必要だという。正直に申し出たとはいえ、起きてしまったミスについて、つい責めたり、叱ったりはしていないか。いくら「本人のため」でも、責められていると感じてしまえば、次回からの報告を躊躇してしまうのは、ごく普通の反応だろう。

 そこで、上司自身が自らの不安全行動をさらけだし〝模範〟を示してはいかがだろう。ヒヤリ体験は恥でも不名誉でもないことを理解させ、報告を提出しやすい雰囲気づくりをしてはいかがか。3大ポリシーが明確な職場では、例外なく上手くいくと石橋所長はいう。活動が停滞していると感じたならば、まずは不可罰性の面から見直すのも悪くはないはず。

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平成27年1月15日第2226号 掲載

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