【今週の労務書】『会社の中の発達障害』

2017.09.23 【書評】

豊富な事例で対応解説

Amazonにリンクします

 発達障害は従来から一見普通に働く人が該当していることも多く、健常者と区別がつきにくいため対応が難しい。

 本書では、自身も発達障害であったと自認する精神科医の著者が、組織への順応に苦労しながら働く発達障害者について、起こり得るトラブルと周囲がなすべき対応を分かりやすく解説している。ADHD、アスペルガー症候群、それらの複合型など25の具体例についてその概要と対処法が挙げられており、様ざまな事象に対応できそうである。もっとも医学的な見地によらない上司や同僚の「決めつけ」は厳に慎むべきと警告しており、医師の診察など適切な措置を取る必要性にも言及している。

 障害者の法定雇用率引上げが迫る中、人事担当者にとって一読の価値がありそうだ。

(星野仁彦著、集英社刊、TEL=03-3230-6080、1200円+税)

掲載 : 労働新聞 平成29年9月25日第3130号16面

あわせて読みたい

ページトップ