メンタル対策が企業発展の鍵/トラヴェシア社会保険労務士事務所 平松 利麻

2013.12.09 【社労士プラザ】

トラヴェシア社会保険労務士事務所
平松 利麻 氏

 「職場のメンタルヘルス」に特化した事務所を立ち上げて、間もなく2年を迎える。

 大学で臨床心理学を学び、東京都内の心療内科クリニックに就職した。そこで日本の精神科・心療内科界をリードする先生方や多くの患者さんと出会い、貴重な学びを得た。その後、企業に転職し、人事労務担当者としてメンタル不調者の対応を任されたのをきっかけに、現場で必要とされる規程や制度の整備などをその都度、コツコツと一人で行ってきた。

 これら臨床と産業の現場で培ったノウハウや知恵、人事労務の専門家である社会保険労務士という3つの視点から、「職場のメンタルヘルスのベストソリューション」を提供するというのが弊所の特長である。人事労務担当者向けのセミナーや管理職向け・社員向けの社内研修等のご依頼も多いが、これはメンタルヘルス対策への関心や重要性の高まりの反映だといえよう。

 一方、企業の労務管理における位置付けは「リスク管理の一つ」であり、まだまだ「コスト」として捉えられる傾向にある。しかし、私は「企業経営の長期的な継続と発展の礎となる必要不可欠なもの」だと考えている。リスク管理はいかにしてマイナスにならないようにするかであり、成功してもゼロを超えることはない。これに対し、本当のメンタルヘルス対策は、企業にプラスをもたらす可能性を大いに秘めている。

 職場で働く仲間にはそれぞれ様ざまな背景がある。それはその人らしさであり、大切な個性であって、そこに優劣はない。お互いの違い、つまり多様性を受け入れるだけの度量が組織にあれば、そこに集う人たちの「違い」は大きな力になる。それぞれの得意な分野で活き活きと働く。それが有機的につながり、どこまでも無限に広がっていく。こういった組織はどんな環境にも柔軟に対応できる。

 このような環境を実現するには、トップの意識が最も重要である。どんな場面においても、メンバーに対する絶対的な信頼と無条件の愛情を持つことができるか。これができれば、その会社は必ず良い会社になる。だから、メンタルヘルス対策は奥が深い。経営の根幹をなすものだから。このような仕事に携わることができて、本当に幸せだし、ワクワクしている。

トラヴェシア社会保険労務士事務所 平松 利麻【和歌山】

【公式webサイトはこちら】
http://travessia.jp/

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掲載 : 労働新聞 平成25年12月9日第2948号10面

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