管理部門支援し企業繁栄へ/㈱エフアンドエム 代表取締役社長 森中 一郎

2014.09.01 【人材ビジネス交差点】

㈱エフアンドエム 代表取締役社長 森中 一郎 氏

 我われは従業員数10~50人程度の中小企業の管理部門(総務・経理)に向けてコンサルティングを行ってきた。コンセプトは「管理部門から利益創出を」で、社内で注目されにくい管理部門を企業の要の花形部門にするべく支援している。

 きっかけは、欧米の企業では管理部門に力を入れ優秀な人材を手厚く配しているのに対して、日本の企業は手薄な体制で、その役割が軽視されているという違いに驚いたことだ。欧米に比べて日本では管理部門の強化が後回しになっているようで、管理部門がぜい弱であるが故に、欧米の企業ではあり得ないエラーが続出していた。

 例えば公的補助金や助成金については、19年前のサービス開始当時、10社のうち8社は何らかの受給漏れがあり、そのうち4社は400万円以上だった。売上高営業利益率が5%の企業の場合、400万円の補助金・助成金を受給できれば、8000万円の売上に相当する。こういった積み重ねが「管理部門から利益創出を」を実現することにつながっていく。

 また、管理部門の重要な業務である人の採用と教育も後回しで、勘で採用した上に無教育の企業もたくさんあった。企業の競争力の原点は人である。企業を守る制度と前向きな風土構築が、業績向上を支えることになる。

 中小企業では経営者自身が第一線の営業マンでもあり技術者でもある中で、管理部門に専門の人員を配置することは極めて難しい。社会保険労務士は、労務、総務、人事といった、バックオフィスの大部分をサポートする企業にとってなくてはならない存在であり、中小企業こそ専門家の力を借りるべきである。当社はこれまでに累計2万1000社の支援をしてきたが、その支援のスピードを加速するために2年前から社会保険労務士の事務所経営支援を始め、そのサービス母体である「SR STATION」の加盟事務所は250を超えた。引き続き連携には力を入れていく。

 日本の中小企業が優秀な人材を管理部門に配さずに欧米並みの管理部門を低価格で実現できるよう、「管理部門の盤石な企業に弱社なし」を合言葉に、管理部門から企業の繁栄を引き続き支援していきたい。

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掲載 : 労働新聞 平成26年9月1日第2983号10面

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