相手を理解し悩み軽減/濱田社労士事務所 濱田 稔

濱田社労士事務所
濱田 稔 氏
社労士になって4年目である。社労士試験に合格した直後に定年退職となり、開業した。そして昨年、「現役社労士が教えるビジネス四柱推命」(文芸社)という本を出版した。四柱推命は占いの一つであるが、霊感とかスピリチュアルではなく、中国何千年のビッグデータに基づく学問で、そこから導かれる教えはAI的ともいえる。
この四柱推命は社労士業務とは相性が良い。私が四柱推命の先生に出会い、勉強し始めたのは50歳手前。当時グループ企業に出向し、そこで部下の女性からセクハラの嫌疑をかけられた。濡れ衣であったが、四柱推命の先生に相談した。先生によると、「その女性は金の亡者、よくこのような人を採用したね」とのこと。事態は相当こじれるとも言われ、親会社の勧めにより辞表を書いた。相手の人格を少しでも見抜いていれば、足を引っ張られることも避けられたのではとの思いがあった。
その後、別のグループ企業で管理部長を任された。社内のハラスメント、人事異動や社員のメンタルヘルス不調などを実践ケースとして、起こっている出来事を四柱推命を通して分析するようになり、鑑定力もついた。採用においても、事前に人物鑑定を行ってから、役員面接に推薦した。
四柱推命は人間関係学である。ビジネスシーンにおける人間関係のトラブルが原因となり、メンタルヘルス不調に陥る場合も多い。「なぜあの人はあのような言い方をするのだろう」、「なぜかイライラして仕事が進まない」、「今回の人事異動は前向きに捉えて良いのだろうか」――といった悩みをズルズルと引きずって、挙句には抜き差しならない状態に至る。
そうした問題は、相手の正体が分からないから起こるのではないだろうか。四柱推命を使うと、「なあんだ、この人がこういうタイプなら、あのような言い方をするのも分かる」、「この人、実は大したことがない人だ」、「この人自身が責任逃れをしたいだけだな」などと相手の正体が見えてくる。これを自分の肚に落とせれば、この人とは距離を置いた方が良いとか、かかわるにしても誰かの助けを借りるなど、納得感を持って次の行動に移ることができる。つまり、悩みの多くは相手の正体が見えないことからくる不安が原因で、その正体さえ見抜ければ悩むことはないかもしれないのである。
顧問先の社長からもさまざまな相談を受けるが、その時には、四柱推命を使って、解決の糸口を示すことにしている。
濱田社労士事務所 濱田 稔【大阪】
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