過半数代表を会社が指名 有効な36協定なく残業させ送検 堺労基署
2025.05.10
【送検記事】
大阪・堺労働基準監督署は、有効な36協定(時間外・休日労働に関する協定)の締結・届出なく、トラックドライバーの労働者に違法な時間外労働を行わせたとして、㈱ネクスト・プレシャス(大阪府堺市)と同社取締役を労働基準法第32条(労働時間)違反の疑いで大阪地検に書類送検した。労働者からの労災請求を端緒に違反が発覚している。
同社は、運送業と食品製造業を営んでいる。令和6年3~4月、同労働者に対し、月100時間を超える時間外労働を行わせた。36協定の締結に当たっては、労働者代表を民主的な方法で選出せず、事業者が一方的に指名していた。そのため、無効な状態になっていた。
【令和7年5月1日送検】