【今週の労務書】『働く人と組織のための人的資源管理 人的資本経営時代の基礎知識』

2025.06.07 【書評】
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職務等級は意欲に課題

 本書は、採用・評価・報酬の管理や安全衛生、労使関係の管理など、人的資源管理に関する18のテーマについて、それぞれの分野を専門とする大学教授ら13人が執筆し、全国社会保険労務士会連合会がまとめた。組織経営における「人」の管理の専門家である社労士を主な読者に想定している。

 「配置・異動管理」の章では、日本企業の代表的な従業員格付け制度として、「職能資格」、「職務等級」、「役割等級」の3つを紹介した。「ジョブ型」とも呼ばれ、昨今注目を集める職務等級のデメリットとしては、従業員のモチベーションが上がらない可能性を挙げた。上位の職務に空きが出ない限り、昇進が期待できず、同じ職務に留まり続けた場合は、昇給もしにくい仕組みであると指摘している。

(山本 寛編 著、中央経済社 刊、税込4400円、TEL:03-3293-3381)

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令和7年6月9日第3500号16面 掲載
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