寄り添う姿勢が重要に/社会保険労務士法人 HRDユナイテッドオフィス 長尾 修身

2021.05.16 【社労士プラザ】
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社会保険労務士法人 HRDユナイテッドオフィス 代表 長尾 修身 氏

 社労士は「人にかかわるスペシャリスト」として認知度が高まってきていることはいうまでもないが、私が一番大切にしていることは、「人の感情の動きを読み取る」ということである。

 法律を扱うゆえの正確さ、アドバイスする際のスピード感、事業の手助けとなる助成金などの情報提供、人事諸制度の運用方法のコンサルテーション、どれも大切なことであり、それらはベースに当然持っておくべきことであると思う。しかしながら、相手にどれだけ寄り添い、求めていることを提供できるか、相手から評価されているポイントがどこにあるのかを考えなければならず、そこを見誤ってしまうと信用を失くしてしまう。いわゆる「察する力」が大事だと思う。

 最近、顧問先の経営者などの皆さまが一様に言うのは「情報+α」がほしいということ。就業規則の条文一つとっても、「法律はある程度分かっているが、○○○○と社員が言ってきた。何と答えれば良いか。この返答で間違っていないか」と具体的に解決策を欲している。インターネット上で情報を簡単に拾えるため、その情報をなぞって言われても満足しないのだ。当然顧問先の社内のことは、経営者や担当者が一番理解している。それらを踏まえ、どれだけ相手に寄り添い、会社として責任を持って出せる答えを一緒に導き出せるかが鍵であろう。

 社労士法第2条における「社会保険労務士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない」に対して、どう向き合っていくかである。労務問題にかかわるなかで、昨今のハラスメント問題は労使双方にとって悩ましいものである。最近は試されているなと実感する。

 労働組合、社労士事務所、事業会社人事部、独立開業と足掛け20年この業界にかかわり、生産性を上げる根本的な要素は、制度設計でもなく、給料でもない、「人のモチベーションを上げること」だと実感した。

 中小企業経営者は常に課題を持ち、悩んでいる。モチベーションがマイナスの人に出会うときもあるだろう。寄り添い、フラットに戻す。そこから引き上げることが重要であり、傾聴できるかどうかが鍵である。経営者は一緒に汗をかいてほしいと思っている。大上段から振りかぶっても、実際に企業内で起こっていることはみえない。

 経営者の心を前向きにサポートし、そして信頼を得ながら、労務問題を公正な立場で解決していくことが使命ではないか。その繰返しで日本を、そして子供たちの未来を作っていきたいと思う。

社会保険労務士法人 HRDユナイテッドオフィス 代表 長尾 修身【東京】

【webサイトはこちら】
https://www.sr-hrduo.com/

令和3年5月24日第3305号10面 掲載

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