非正社員体験を生かし/社会保険労務士法人 ナデック 代表社員 小岩 広宣

2012.11.26 【社労士プラザ】
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 生まれ育った三重県鈴鹿市で社労士として独立して、10年を迎えた。F1の鈴鹿サーキットが有名な鈴鹿だが、私の事務所はその玄関口である近鉄白子駅のほど近くにある。子どもの頃からF1の快音を聴いて育った私自身、F1ファンでもあるが、独特の雰囲気と活気のある鈴鹿の街で開業していることを誇りに思っている。

 三重県は製造業やサービス業が主な産業であり、人材派遣や請負で就業する人や外国人労働者も多いことから、非正規社員の比率が高い。派遣やパート、契約社員をめぐる法律はとても複雑であり、なおかつ改正が相次いでいるが、それだけに企業の現場でのトラブルも多い。私は開業以来一貫して非正規雇用の法律と実務に強い社労士を売りにしてきているが、年を追うごとに地元で頼られる場面が増えてきた気がする。

 思えば、大学は出たものの転職に明け暮れ、正社員のみならず契約社員、派遣、アルバイト、請負などの働き方を転々としたというのが、私の社会人としてのスタートだった。当時の状況は、拙著「派遣社員のためのリスク管理と上手な働き方」(同文舘出版)でも、詳細に語っている。非正規雇用の現場を身をもって知り、その人間模様を理解できる社労士のひとりだと自負している。

 私は、経営者の長男でもあった。2人の幼子を抱えて独立した父の会社は、創業30年で地元オンリーワンになった。小学生の頃から、決して他人にはいえない孤独な経営者の苦悩を見て育った私は、自然と経営者としてのものの見方が培われ、いつしか自分も経営者になろうと思うようになっていた。今にして思えば、このことが今の私の仕事のスタンスの礎になっているのだと思う。

 これからの時代、じわじわと雇用(労働者)から個人(事業者)への流れが強まっていくというのが、私の見方だ。その中にあって、中小企業支援の立場から、正社員はもちろん、非正規社員にもフォーカスした労務管理やリスクマネジメントに取り組んでいきたいと考えている。中小企業経営者の感覚や目線と、非正規雇用の現場を誰よりも理解するからこそ、具体的で現実的な支援が可能なのだと思う。地域の中小企業の発展に貢献できるよう、今後も奮起していきたい。

社会保険労務士法人 ナデック 代表社員 小岩 広宣【三重】

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平成24年11月26日第2898号10面 掲載

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