【ひのみやぐら】テレワークの運動不足解消を

2021.02.25 【社説】
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 会社員の悲哀をユニークな詩で詠む「第34回第一生命サラリーマン川柳コンクール」の優秀作品がこのほど発表された。今回もなるほどと思う作品や共感を得る秀作が揃っていたが、今年の特徴として新型コロナウイルスの感染拡大防止から導入されたテレワークを題材とする作品が目立っていた。なかでも気になったのが「出勤が 運動だったと 気付く腹(雅号、からあげ大好き)」という川柳だ。

 小職もテレワークを行う日がある。狭い寝室の一角を片付け、一畳ほどのワークスペースを作ったわけだが、仕事中はリビングに食事に行くのとトイレ以外はほとんど歩くことがない。犬を飼っていて朝の散歩を日課にしているが、忙しい時間帯でもあるのでせいぜい15分で済ませてしまう。何もしないよりマシといった程度で、要するにテレワークの日は圧倒的に運動が足りていない。一方、通勤の日は自宅から駅まで自転車を漕ぎ、電車に乗り、駅から会社まで歩く。片道1時間弱といったところだが、テレワークをしたおかげで、通勤がかなり運動になっていたことに気が付かされた。

 国や自治体が懸命にテレワークを推進しているが、問題点も指摘されており、その一つに運動不足が挙げられる。運動は体力の低下を抑制するだけではない。脳を活性化することで、体内にセロトニンという神経伝達物質が生成される。セロトニンのおかげで気持ちがリフレッシュし、前向きになるという効果があるといわれている。自宅に籠もりきりで、運動が不足すると血流が悪くなり、疲労物質がたまりやすくなる。このため、すぐに疲れを感じる。気分も落ち込みやくすなり、さらに不眠の原因にもなる。

 先の見えないコロナ禍で、不安を抱えながらテレワークをしている人は少なくない。生活にさまざまな制限がかかっている状況で、ストレスを感じる人も多いだろう。体の健康は心の状態と密接に関係しており、運動不足はメンタルヘルス不調の引き金になりかねない。

 テレワークのガイドラインでは就業前後や就業中に体操などを行うことが望ましいとしている。会社の健康確保措置として、運動不足解消策を求めたい。

2021年3月1日第2373号 掲載

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