『労働法』の労働関連コラム

2024.01.20 【書評】
【今週の労務書】『Q&A 誰が労働法で保護されるのか?』

形態別に労働者性整理  DXの進展とともに、フードデリバリーサービスの配達員のような請負・委任の契約の形を取ったフリーランスが急拡大するなか、労働者性が争点となるケースが増えている。  本書は、労働者性の肯定例・否定例の双方について豊富な判例を紹介・整理しつつ、Q&A形式を採りながら働き方の形態別に労働者性の有無を解説した。保険の外務員や……[続きを読む]

2022.09.17 【書評】
【今週の労務書】『労働法実務 使用者側の実践知(第2版) LAWYERS’ KNOWLEDGE』

豊富な判例に基づく対応  採用前から労働契約終了までのあらゆる問題に対し、豊富な判例を紹介しつつ、それに基づく実務対応を解説したのが本書。2019年からの2年半ぶりの改訂で、同一価値労働同一賃金などの説明が追加されたほか、たとえば降格や不利益変更などの解説において、実務対応の内容がより深化している。  同一価値労働同一賃金では、一概に述べ……[続きを読む]

2022.08.04 【書評】
【本棚を探索】第29回『労働法批判』アラン・シュピオ著/濱口 桂一郎

ジョブ型の極限には…  『労働新聞』のコラムでありながら、今までわざと労働法関係の本を取り上げてこなかったへそ曲がりの濱口が、ようやく素直に専門書を取り上げるに至ったか、と勘違いするかも知れないが、いやいやそんな生やさしい本ではない。哲学書の棚に並ぶ同じ著者の『法的人間 ホモ・ジュリディクス』や『フィラデルフィアの精神』(いずれも勁草書房……[続きを読む]

2022.07.30 【書評】
【今週の労務書】『知らないと損する労働法の超基本』

時間管理は1分単位で  地元で再就職した28歳の女性を主人公に、ストーリー形式で労働法に関するポイントをまとめている。彼女は労働環境が整っていない地場の飲食チェーンで、社内規定の整備に励んでいく。内容は初心者向けで、たとえば就業規則に関する解説は、「絶対的記載事項と相対的記載事項の違いは何か」「どのように周知すれば良いのか」など。人事労務……[続きを読む]

2022.02.03 【主張】
【主張】次代の労働規制へ議論を

 1916年施行の工場法を源流とする労働基準法の根本的見直しを――経済同友会(櫻田謙悟代表幹事)が明らかにした2022年年頭見解と第18回企業白書の一節である(=関連記事)。昨年10月末に経団連が政府の規制改革推進会議に提出した提言では、労働法制の選択制を提言していた(=関連記事)。いずれも労働時間の長短を基準とする労働基準法制のあり方に……[続きを読む]

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