『高齢者雇用』の労働関連コラム

2025.07.10 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第116回 『メンターになる人、老害になる人。』前田 康二郎 著/内田 賢 NEW

相手への敬意が分かれ道  大手機械メーカーの総務部長を役職定年で退いたK氏は「部長でなくなったら、いろんな人間が相談に来るようになった」と話してくれた。ざっくばらんな方なので部長在任中もいつでも相談に乗ってくれた人であろうが、業務時間中に若いヒラ社員が課長を飛び越して、また、他部門の課長が直属の部長に断りなくK部長に相談に来るのは憚られた……[続きを読む]

2025.07.03 【主張】
【主張】条件改善は意思疎通から

 厚生労働省が5年ぶりに実施した労使コミュニケーション調査によると、「賃金、労働時間等労働条件」に関し、労働者とのコミュニケーションを「重視する」事業所の割合は、6割弱だった。反対に使用者とのコミュニケーションを「重視する」労働者の割合は、5割強となっている。  この5年間にコロナ禍を経験し、デフレスパイラルから物価上昇局面に移行したにも……[続きを読む]

2025.06.28 【書評】
【今週の労務書】『高齢者雇用の実務 実践Q&A』

認知症問題にも触れる  法令や安全衛生・健康管理、認知症問題と幅広く高齢者雇用問題を解説したのが本書である。高齢の就労者が多く、早くから問題が顕在化しているビルメンテナンス業に携わってきた執筆事務所の所長は、今後同じ問題に直面するであろう他産業の参考にと上梓したという。  たとえば認知症問題では、疑いがある場合に受診を命じる際、判例などに……[続きを読む]

2025.05.29 【主張】
【主張】高齢者労災防止へ意識を

 高年齢労働者の労働災害防止対策を事業主の努力義務とする改正労働安全衛生法がこのほど、公布された(関連記事)。  改正法では、高年齢者対策の努力義務化に合わせ、エイジフレンドリーガイドラインに法的根拠を与え、労働者の身体機能の低下に配慮した取組みを推進する。ただ、同ガイドラインの認知度が低調な現状を考えると、法的根拠のある指針に格上げした……[続きを読む]

2025.04.03 【主張】
【主張】シニア活躍も認定要件に

 「健康経営」という日本語の名付け親であるNPO法人健康経営研究会(岡田邦夫理事長)は、健康長寿産業連合会および健康経営会議実行委員会とともに『「健康経営の進化」―2040年の日本の未来に向けて―』を発表した。少子化とともに避けられぬ課題である高齢化にスポットを当て、ワークエンゲージメント(I want to work.)の向上に留まらず……[続きを読む]

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。