クレーン先端が激突し労働者1人が死亡 安全対策怠った工事業者を送検 阿南労基署

2020.08.17 【送検記事】
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 徳島・阿南労働基準監督署は、アウトリガーを張り出すなどの危険防止措置を怠ったとして、工事業の㈱谷田組(徳島県海部郡)と同社現場監督を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで徳島地検に書類送検した。無荷物の状態だった移動式クレーンが転倒し、労働者にぶつかる死亡災害が発生している。

 災害は令和元年12月3日、同社の資材置き場で発生した。60代の現場監督が25トン吊りの移動式クレーンを運転し、労働者に荷物を玉掛けさせるためにブームを伸ばしながら倒した。本来の傾斜角度を超えてブームを倒したところ、旋回していたクレーン車が労働者に向かって横倒しになった。ジブ先端が刺さるように衝突し、労働者は背後にあったプレハブ小屋との間に挟まれて死亡した。

 労働安全衛生規則第70条では、アウトリガーを有するクレーンは張り出さなければならないとしているが、同社はこれを怠った疑い。同社は従業員数が20人ほどで、50代の被災者は現場監督を担うこともあった。

 同労基署によると、労働者も危険防止措置が取られていないことは認識していたとみているが、「アウトリガーを張り出さずに運転していた現場監督の方が年上であったため、労働者は特に言及しなかった可能性がある」としている。違反の理由としては、「25トン吊りのクレーンに対して吊る予定だった荷物は0.1トンだったため、軽い荷物ならアウトリガーを広げなくても倒れないだろうと安易に考えていたのではないか」とした。「荷物を吊るしていなくても、安全対策を怠ると倒れてしまうことをしっかりと認識してほしい」と話している。

【令和2年8月3日送検】

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