企業の人材確保を手助け/木脇社会保険労務士事務所 代表 木脇 三博

2016.11.13 【社労士プラザ】
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木脇社会保険労務士事務所 代表 木脇 三博 氏

 私は社会保険労務士として中小企業のコンサルティング業務を中心に行っている。

 業務の中では人材不足に関する相談を受けることが多くあり、常に求人を出している会社も珍しくない。小規模な会社は、会社の玄関に求人募集中の紙を貼り出す、従業員に紹介してもらうといったコストのかからない方法を選んでいる会社が多いように感じる。その他の方法としては、無料のハローワーク求人の活用や民間の有料の求人媒体等に広告を載せることとなる。会社の規模、広告の手法等によって異なるが、数万円から数十万円程度のコストをかけている会社が多いのではないだろうか。1回の広告で数十万円を使っても、電話が鳴らない、面接当日になるとドタキャンされるなど散々な状況が多いという。

 そのような相談を受けた際、私は次の3点を確認している。①求人情報の記載内容(特に仕事内容欄)は充実しているか、②自社のホームページはあるか、③入社の際に会社のルールが分かりやすく伝えられているか。

 まず①だが、電話が鳴らないという会社ほど求人情報の記載内容が少ない。分かりやすい充実した内容を記載している会社と、内容の少ない会社、どちらに連絡するかは明白である。

 次に②は、現在では年齢を問わず知りたいことはまず「ググる」ことが当然の世の中となっており、会社名でネット検索した結果、ホームページすらなければ、候補から外れることになる。最後に③だが、中小企業では雇用契約書すらない会社が未だに多く存在するが、就業規則などもなければ、求人票に書く内容すら適当ということになりかねず、労務問題につながりかねない。良い人材ほど入念に他社と比較し、検討するものである。

 ③のように人材不足以外の問題も多く抱える中小企業にとって、個別に業務依頼することはコスト面で困難であり、総合的に役立てる社労士の活用があっているように思う。社労士の仕事といえば、従業員の入退社の際の手続き業務、給与計算業務、就業規則等の作成、人事評価制度の構築支援、監査対応やトラブル対応などがあるが、企業は人で成り立つゆえに、人事労務の国家資格者である社労士にとって、人材不足を解消するための支援は非常に重要な仕事だと考えている。

木脇社会保険労務士事務所 代表 木脇 三博【東京】

【公式Webサイトはこちら】
http://www.kiwaki-office.com/

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    平成28年11月7日第3087号10面 掲載

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