助成金活用で企業発展へ/井上光労務サポートオフィス 井上 光

2016.10.01 【社労士プラザ】

井上光労務サポートオフィス
井上 光 氏

 社会保険労務士として登録をしたのが平成23年1月1日。最初の1年間は、開業塾や大阪社労士会のインターンシップ制度を活用し、そこで出会った社労士事務所の代表の一言が現在の私につながっている。それは助成金を活用した営業だった。

 ただ、独立した当初、先輩社労士の方が労務管理・人事制度が中小企業にとって大切だといっておられたので、私も「2代目社長の求心力が高まる仕組みづくりをしませんか?」という名刺を作成し、会う人ごとに配っていた。が、奇しくも、時同じくして2人の方から「その名刺では経営者をだますことになる」「その名刺は詐欺や」といわれてしまった。その頃は、顧問先も少なく、貯金を食いつぶしていく状態だったため、運輸会社の早朝バイトや、試験監督をしていた。

 そんななか出会ったのが助成金である。若者チャレンジ奨励金、日本再生人材育成支援事業奨励金が創設されるなど、時期に恵まれ、人にも恵まれ、多い月には7件もの新規の助成金を受けたこともあった。

 いま一番力を入れているのは『社員の評価、能力アップ&定着』につながる「キャリア形成促進助成金職業能力評価制度」である。中小企業では、人材確保と同様に、社員の能力アップ、定着も大きな課題に挙げられる。

 この制度では、社員に身につけてほしい能力について、国の基準を元に評価シートを作る。中小企業にとっては、身につけてほしい能力の基準を作るだけでも大変だが、この制度では、能力の基準について本人の自己評価と企業による評価を行い、その内容をフィードバックするというものである。繰り返すことにより、両者のコミュニケーションが取れるだけでなく、どの能力が現時点で身についていないのか把握することが可能となる。

 社員の能力アップが目にみえるようになれば、本人のモチベーションアップにつながり、さらには人材の定着に結び付いていくと信じている。また、単に仕事の指示を待つ社員ではなく、何を身につければいいのか、自ら行動する社員が育つのではないだろうか。

 これからも、助成金の持つ趣旨を事業主の方に説明し積極的に利用してもらい、企業発展のお役に立ちたいと考えている。

井上光労務サポートサービス 井上 光【大阪】

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http://www.inoue-romu.jp/

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掲載 : 労働新聞 平成28年9月26日第3082号10面

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