強い組織づくりを支援/社会保険労務士法人ミライズ 山口 恒憲

2018.04.29 【社労士プラザ】

社会保険労務士法人ミライズ 代表社員 山口 恒憲 氏

 「社会保険労務士に何をお願いすればいいですか?」と弊所に企業の労務担当者から問合せがあった。面と向かって尋ねられ一瞬驚き、自分の職業が広く認識されていないことに一抹の寂しさを覚えた。しかしながら、手続き業務を行う人事・総務部があり、今まで労務管理に問題がなかった会社にとっては、至極当然のことかもしれない。

 社会保険労務士の業務は、会社が存続し発展し、従業員が幸せになる組織を形成するための専門性の高い専属トレーナーとかかりつけ医の役割を担っていると私は考える。

 専属トレーナーとしては、労務管理に関する目的や目標に応じたメニューを作成し、強い組織をつくるための体質づくりのサポートを行う。強い体質づくりの成果を上げるためには、特効薬はなく、正しいことの習慣化が必要と考える。

 過重労働の削減であれば、労働時間等の枠組みを変えて働きやすい環境を整え、適正な労働時間の管理ができるよう仕組みをつくる。また、離職率を改善したい場合は、人事評価制度の導入や管理職研修を行い、人が育つ組織づくりをサポートする。ハラスメントの問題についても一朝一夕では解決しない。従業員研修や掲示等でハラスメント防止に向けた取組みの習慣化をめざす。

 かかりつけ医の役割としては、トラブルが生じた際、適正な対処を適切な時に行うことで、問題が最小限に収まるケースがある。また、労使トラブルを未然に防ぐため、労務管理に関する診断を行い、就業規則の作成や見直しを行う。就業規則で定めた基準が労働条件になるため、会社の「今」に合わせたルールづくりを行う。

 会社を続けていけばいくほど、人に関するトラブルは起こり得ると多くの方が認識していると思う。冒頭の人事労務担当者においても、将来的なリスクや潜在的な問題を意識しての行動であろう。弊所の経営理念は、「お願いして良かった」と思っていただけることである。今後はより、相手の立場に立って考え、主体性を持った取組みやゴールを描きながら行動し、関与する方々が幸せになるよう、事務所の職員と一緒になり尽力する次第だ。

 今後は人口減やAIの普及、ビッグデータの利活用が進み、働き方も大きく変化していくだろう。顧問先との雑談でも、この先消えていく仕事の話をよくするが、AIにすべて任せるのではなく、社労士と一緒に会社の労務管理について議論した方が大いに有益であると信じている。

社会保険労務士法人ミライズ 代表社員 山口 恒憲【福岡】

【公式webサイトはこちら】
https://mirise.or.jp/

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掲載 : 労働新聞 平成30年5月7日第3159号10面

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