【ひのみやぐら】安全衛生委員会を有意義に

2015.08.01 【社説】

 「安全衛生委員会が活性化していない」という悩みをよく聞く。「月1回開催するものと法令で決められているから、漠然と行っているだけ」「マンネリに陥っている」「いつも重要な事案があるわけではない」など理由はさまざまだ。労働基準監督署の調査でも議事録はチェックを受けるところでもあるし、差し当たり形式的に実施しておけばよい、と考えるならばそれはもったいない話といえる。安全衛生委員会は、定期的にきちんと開催することで、日ごろから意見を吸い上げて、職場にフィードバックするもの。安全衛生水準のレベルアップにつながる絶好の機会と捉えたい。

 今号、別冊付録は「安全衛生委員会を活性化する方法」と題し、町田安全衛生リサーチの村木宏吉代表に執筆していただいた。村木代表は、元労働基準監督署長で多くの事業場を見てきた経験を生かし、問題の提起と解決方法を示した。

 例えば、「議事に何を取り上げてよいか分からない」という声に対しては「年間行事をあげてみる」と明確に回答している。4月は新入社員への安全衛生教育、5月は健康診断結果の審議、6月は全国安全週間準備期間など毎月何かしらの検討事項があるはずという。また、テレビや新聞記事などのニュースで取り上げられた労働災害や過重労働などの社会問題に意見を求めるのもよいとした。一見、自社に関係がないようでも、議題として取り扱ってみれば、いろいろな意見や感想があるかもしれないとしている。話し合いをすることで、委員会メンバーの意識や知識が向上へとつながっていくのは間違いない。

 安全衛生委員会を有意義なものにするかどうかは、メンバーの意欲次第といえる。

掲載 : 安全スタッフ 平成27年8月1日第2239号

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