【ひのみやぐら】職長のレベルアップが急務

2014.10.01 【社説】
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 建設業は全国的に人材不足に陥っている。とりわけ技能労働者不足は深刻で、部下の教育・指導経験が十分でない職長が現場の第一線に立っているという。職長は元請け、会社、作業員との間を取り持ち、災害防止のため連絡調整や指示を行う大切な役目。現場の「キーマン」といわれるゆえんだ。

 そのキーマンが不足しているということは、現場の安全が担保されていないといっているに等しい。建設産業振興センターでは厚生労働省の委託を受けて「建設業職長等指導力向上事業」に着手(9月15日号特集Ⅱ既報)。職長のレベルアップを図る全国的な研修会を行うこととした。開始に当たり専用のテキストを作成しているが、いかに職長の仕事が重要であるか示しているので紹介したい。例えば「職長の職務」の一つとして「作業方法の決定及び労働者の配置」をあげているが「労働者の配置」について「職長は、作業員に仕事を割り振る場合、作業の内容とそれに見合う能力を有する作業員を配置することです。作業の内容とは、工事の難易度、施工環境や作業条件(資格や経験、熟練度など)、工事の種類や形態・内容、工期などであり、作業員については、工事に見合う資格、技能、知識、業務歴、年齢、体力などを把握しなければなりません」とある。職人としての”腕”はもちろん、現場に精通していなければできない業務だ。当然、リーダーシップも必要な要素になる。改めて欠くことのできないポジションであるか理解できる。

 同事業は来年3月まで行われる予定だが少子高齢化という問題もあり、人材不足は当面続くものと思われる。「今」だけではなく未来につながる産業とするためにも、職長のレベルアップに継続的な支援が必要ではないか。

平成26年10月1日第2219号 掲載

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