面談通じ職場環境改善/よつばワーク社会保険労務士法人 大﨑 華子

2017.10.15 【社労士プラザ】

よつばワーク社会保険
労務士法人 大﨑 華子 氏

 私は社会保険労務士として開業し、早いもので4年目を迎えている。振り返ると、これまでに様ざまな大きな変化があった。

 当初はたった1人、自宅でポツンと開業し、誰にも知られていないような状態だった。その後移転し、心強い仲間とともに、それぞれの得意分野を活かした社会保険労務士法人を立ち上げることになった。恵まれた環境を与えてもらえたことに心から感謝している。それからは、職場のメンタルヘルス対策支援を得意とする社会保険労務士として、従業員個人と組織の生産性向上のためのイキイキ職場環境づくりに力を入れている。

 近年、職場におけるメンタルヘルス、うつ、自殺などが問題視されるようになった。労働安全衛生法改正により、50人以上の事業場ではストレスチェックが義務化された。私自身も昨年は精神保健福祉士として、実際に企業のストレスチェックを実施した。ストレスチェックはセルフケアを主な目的としているが、従業員個人の意識付けの有無により、その結果が果たして信用できるものになるかどうかは変わってくる。 

 私は初めての試みとして、ストレスチェックの結果にかかわらず、希望者と、長時間労働があった者の個別面談を行った。医師面談ではないため、法定外のものであるが、ここでは「話す」ことに意味がある。 私の面談では「傾聴」を基本としており、対象者は「守られた環境」で話すことができる。個別に話を聴くなかで、個人の悩みはもちろんだが、その職場の課題がみえてきたりもする。

 守秘義務のため、本人の同意なしに個別の問題をほかで話すことはできない。しかし、「職場の課題」の部分に注視し、課題を共有することで、会社としてできるところから職場環境改善に取り組むことは、職場環境を改善するための有効な方法のひとつだと思う。

 メンタルヘルス不調となる原因は、個人的な問題から組織的な問題まで多岐にわたるため、複雑に絡み合っている場合が多い。職場のメンタルヘルス対策のポイントは、人材育成とストレスマネジメントにあるという話も聞かれる。「ストレス耐性のある=柔軟性のある人材」を育成するとともに、個人と組織のストレスマネジメントを並行して実施することが重要なのである。

 個人と組織の双方への支援を行うとともに、組織の制度整備による職場環境の改善に取り組む。個人と職場に安心と活力を育むためのサポートに、今後も力を注いで行きたい。

よつばワーク社会保険労務士法人 大﨑 華子【新潟】

【公式Webサイトはこちら】
http://yotsubawork.jp/

掲載 : 労働新聞 平成29年10月16日第3132号10面

あわせて読みたい

ページトップ