努力重ね最良の助言めざす/土屋社会保険労務士事務所 所長 土屋 信彦

2013.09.02 【社労士プラザ】

土屋社会保険労務士事務所 所長
土屋 信彦 氏

 私が社労士業に就いたのは、平成元年だったので、勤務時代を含めかれこれ四半世紀にわたってこの仕事に従事している。振り返ってみると、社労士の業務も時代とともに大きく変化した。

 当時はパソコンも携帯電話もまだ普及していなかったので、電子メールはおろか電子申請などあろうはずもなく、多くの書類は手書きをした上で直接役所に提出していた。今となれば懐かしいが、労使関係の根底思想は、当時も今も不変であると思うのである。

 開業当初から、常に心に思っていることが2つある。

 1つめは、まずは自分が「実践する」こと。自分の事務所がモデルとなって、コンプライアンス経営や様ざまに存在する制度を実践し、良好な労使関係、働きがいのある職場とはどういうものなのかを経営者と一緒の目線で考えてみることである。

 2つめは、「お客様にご満足いただけるサービスとは?」を常に意識することである。そのために個人だけでなく事務所全体も、広く深い知見を持ち、より多くの経験をし、ハイレベルなスキルを持ってお客様に向き合うことが必要だと感じている。

 ここ数年IPO(株式公開)をめざす企業や、M&A、組織再編などコンプライアンス監査の業務も増えてきている。お客様の要望に応えるために、認定資格(IPO・内部統制実務士)も取得した。それは信頼いただいているお客様に応える最大の奉仕、つまりCS(クライアント・サティスファクション)につながると思うからだ。自分の中での「正」のスパイラルはこうである。

 多くの経験、多くの事例・判例、情報を習得→お客様に情報提供(CSにつながる)→お客様の労使関係の改善→働く人のモチベーションが上がる(ES〈従業員満足〉につながる)→企業が発展する→我われの存在価値が高まる→社会保険労務士の地位の向上、という連鎖だ。

 「人」を扱い、さらに「人の心」を扱うというのが労務管理の真髄とすれば、奥深く、広く、多くの選択肢の中からベストな助言ができるよう努力を続けなければならない。ゆえにこの仕事は面白くもあり悩ましくもあり、ゴルフのように奥深い。

アイ社会保険労務士法人 所長 土屋 信彦【埼玉】

【公式webサイトはこちら】
http://www.sr-consul.jp/

※タイトルの社名は連載時のものです。

ジャンル:
掲載 : 労働新聞 平成25年9月2日第2935号10面

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