【今週の労務書】『実務詳解 職業安定法』

2023.08.12 【書評】
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個人情報保護にも重点

 本書は職安法について、個人情報保護や企業の情報開示など、市場における情報流通をめぐる問題の解決をめざす「シン・職安法」に変化しているとする。民間ビジネスの規制という中間搾取などを制限する法の性質が変化するなか、網羅的、かつ実務にも踏み込み解説した。

 個人情報保護にページを割いている。たとえば、求人者が求職者のSNS投稿から情報を収集する際は、思想や信条などの個人情報についても、求職者の同意は法律上必須ではないとしつつ、収集目的を募集要項等にあらかじめ明示しておくのが適当とした。

 執筆陣に今をときめく弁護士が名を連ねる。職安法で実務に使える良い本がないなら自分たちで作ろうと、執筆したという。知りたい内容に答えてくれる一冊だ。

(倉重 公太朗、白石 紘一 編、弘文堂刊、税込4840円、TEL:03-3294-4801)

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令和5年8月21日第3413号16面 掲載

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