【ひのみやぐら】VR技術使った安全衛生教育

2017.06.27 【社説】
  • TL
  • シェア
  • ツイート
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 VR(バーチャルリアリティ)をご存じだろうか。古くはSF小説などで「仮想現実」として、モチーフとなっていた。若者の間では、テレビゲームなどの分野で話題となっているが、小職のような古い人間には近未来の創造物が現代社会に舞い降りたという感がある。VRは、パソコン機器などに連動したヘッドマウントディスプレイを装着すると、目の前にコンピューターが作り出した映像が展開する。前後左右、どこを見ても、仮想現実の空間が広がっており、異世界に迷い込んだような錯覚に陥る。

 この最新技術を安全衛生教育の分野で活用しようという動きがある。実際の危険な場面を知ることは、安全体感教育にも通じるところがあり、しかもコンピューター上の世界なので身体にかかる負荷はないに等しい。広い場所を必要とせず、大掛かりな設備がいらないのも利点だ。専用パソコン、周辺機器一式があれば、実施することができる。屋内で行えるので、天候にも左右されず、忙しい作業の合間に計画どおり行うことが可能だ。

 今号特集Ⅱでは、西武建設が開発したVR技術を使った教育システムを紹介する。「バックホウ編」「クレーン編」の2編があり、いずれも重機の労働災害防止を教育テーマとしている。詳しい内容は、記事をお読みいただきたいが、実際に体験してみてクオリティの高さに驚いた。

 ヘッドマウントディスプレイを頭にかけた瞬間、3Dのコンピューターグラフィックの画像が広がる。現実世界から本当に異空間に飛び込んできてしまったような感じだ。逆に実写ではないからこそ、臨場感が増しているのかもしれない。耳に装着したヘッドホンからは、工事現場の騒音が響き渡り、よりリアルな空間に仕上がっている

 さらにアバターと呼ばれるVR空間内の合図者に合図を送ると、反応してくるのには度肝を抜かれた。座学と併用すれば教育効果の高いツールになるだろう。

 IT技術の進歩は凄まじいものがあるが、安全衛生教育も「ここまできたか」という印象を受けた。新しいトレンドになるか?

ジャンル:
平成29年7月1日第2285号 掲載

あわせて読みたい

ページトップ