【ひのみやぐら】冬季の交通事故を防ごう

2022.11.28 【ひのみやぐら】
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 小職の住む首都圏では、年に1、2回大雪の降る日がある。交通機関が麻痺するような降り方だったとしても、せいぜい翌日の午後には道路上の雪は溶けてなくなっている。関東地方に住み、休日にしか車の運転をしないというドライバーは雪が降れば外出を控え、天気が良くなるのを待つだけだ。冬でも夏タイヤのままで、スタッドレスタイヤに履き替える人は多くはない。要は雪が降れば運転しない。

 一方で仕事や所用などで、雪が降っても車の運転をしなければならない人もいる。首都圏に住むドライバーは比較的、雪への慣れや備えをする感覚に乏しい。実際に降雪があった日は、いたるところで交通事故が起きている。

 小職も事故こそ起こしていないものの、前日に降った雪が日影の部分だけ残っていたために、タイヤがスリップして肝を冷やしたことがある。車が止まらないというアクシデントは、まさに寿命が縮む思いだった。

 冬季では雪国は当然として、めったに雪の降らない地域でも車の運転には十分な注意が必要になる。また、雪ではなくても前の晩に降った雨が、翌日の朝に凍結していることがあるので気をつけたい。

 具体的な安全対策としては、積雪や路面凍結時にはスリップ防止のため急ハンドル、急ブレーキ、急発進をしないことが大切だ。危険な運転をしないようにするためにも、早めの出発を設定した余裕のある運転計画を立てる必要がある。なお、当日の天気予報は、必ず確認するようにしたい。

 橋の上やトンネルの出入り口、急カーブの路面は、タイヤが滑りやすい。「危険マップ」を作成して、走行ルートに危険な場所がないかチェックしておくとよいだろう。スリップしやすい場所はもちろん、見通しが悪い場所、人通りの多いところなどは印をつけておく。近年、大雪により道路で車が立ち往生する事故がみられるようになった。長距離を運転する場合は、カイロや非常食などを緊急時のために常備しておくとよいだろう。

 交通事故防止だけに限った話ではないが、冬の災害特性をよく理解し、準備を抜かりなく進めることが重要だ。

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2022年12月1日第2415号 掲載

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