【安全衛生・お薦めの一冊】『皮膚からの吸収・ばく露を防ぐ!』

2017.06.11 【書評】

正しい保護具の使用示す

 染料・顔料の中間体を製造する化学工場で平成27年12月、5人が膀胱がんを発症したと厚生労働省が発表した。ほかの工場でも膀胱がん発症の実態が明るみになり、厚労省では化学業界に対策を要請するとともに、安衛則や特化則の改正を行った。本書は、原因となったオルト-トルイジンの経皮吸収ばく露について、発生メカニズムや防護するための保護具の選び方や使い方を解説している。

 「『経皮ばく露』とは何?」「『経皮ばく露』を防止する保護具~正しい使い方と選び方~」「化学防護手袋の使用上の注意および保守管理について」「化学防護服の使用上の注意および保守管理について」の4章で構成。JIS規格に適合するものを選ぶ、作業者へ装着、使用、管理の教育・訓練を実施する――など保護具の使用方法を具体的に示している。

 化学物質を取り扱う事業場は、必読だ。

(田中茂著、中央労働災害防止協会刊、Tel03-3452-6401、B5判、48ページ、500円+税)

掲載 : 安全スタッフ 平成29年6月1日 第2283号

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