【安全衛生・お薦めの一冊】『こう変わる!化学物質管理 法令順守型から自律的な管理へ』

2023.01.27 【書評】
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情報伝達の仕組みを強化

 労働安全衛生規則の改正により、事業場の化学物質管理が大きな転換を迎える。本書は厚労省検討会で座長を務めた著者が、新たな考え方である「自律的管理」が導入された背景と事業者に義務付けられる内容を解説している。

 ポイントのひとつに挙げるのは、危険・有害性の情報共有の仕組みの強化だ。今後、ラベル表示とSDS交付対象物質が約2900物質に増え、化学物質を使用する事業場・労働者への情報伝達がより拡充される。事業者はこれまでのように規則に定められた事項を実施するのではなく、入手した情報をもとに、自らの判断で対策を優先すべき物質を選択し、リスクアセスメントとばく露低減策を決めていくことになる。

 今後の対応では、新たに選任が義務となる化学物質管理者と事業場での教育が課題という。労働者一人ひとりが化学物質の危険性を認識して、事業場の対策に参加することが期待されるとした。

(城内博著、中央労働災害防止協会刊、TEL:03-3452-6401、A5判、88ページ、税込880円)

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2023年2月1日第2419号 掲載

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