【安全衛生・お薦めの一冊】産業保健スタッフのための実践!「誰でもリーダーシップ」

2022.10.27 【書評】
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職場での関わり方を伝授

 メンタルヘルス対策や健康増進などの産業保健活動を進める際、周囲の協力を得ながらいかに効果的な施策を展開できるかには、産業保健スタッフの手腕が問われる。本書は、スタッフ一人ひとりが権威によらない「誰でもリーダーシップ」を発揮することが重要として、職場への上手い関わり方や職場での指導の実践方法について事例を交えて解説している。

 ポイントのひとつに挙げたのが、「できることから小さく始める」というもの。ストレスチェックの集団分析活用に取り組む産業看護職の例では、初めから従業員参加型の改善を押し付けるのではなく、良好な取組みを収集して周知することから始めたり、安全衛生委員会の場を活用して議論をするなど、心理的ハードルを下げた成功例を紹介している。

 また、組織内の意思決定プロセスを活用するなど、関係者を巻き込み、「一緒に作り上げた感」を大事にするのも良いという。実例に基づいたケーススタディが活動のヒントになる。

(東京大学職場のメンタルヘルス研究会著、誠信書房刊、TEL:03-3946-5666、B5版、154ページ、税込2640円)

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2022年11月1日第2413号 掲載

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