【人材ビジネス交差点】インターネットで採用革命/インキュベクス㈱ WEBマーケティングチーム 藤井 雅史 有益 伸一 安彦 守人

2012.08.27 【人材ビジネス交差点】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 私たちは、東日本大震災後に参入した建設系技術者の派遣事業において、インターネットを介した採用活動を担当している。元々は社内外の販売促進や広告活動をインターネット上で行うWEB専門のマーケティングチームだ。

 震災復興工事が激増し人材不足となる中、派遣事業は需要も高まりチャンスも大きい。しかし当然、採用活動は困難だ。私たちが派遣する施工管理技士などの技術者は絶対数が少ない上、細かい専門分野に分かれる。縮小した建設業界に余分な人員はいない。それでも多数の採用を実現するため、私たちに白羽の矢が立った。

 単純な採用活動・求人広告では後発の私たちに勝機はない。マーケター、ライター、デザイナーで構成された私たちのチームは、建設技術者のパーソナリティーやモチベーションを調査し、インターネット上での行動を分析・予測した。そしてあらかじめ技術者が行動しそうな線上に先回りし、サイトを設置して情報発信を始めたのだ。採用は、理想的な人材であるほど求職者主体の流れとなる。採用側は常に先回りをして情報発信しなければ、優位な「選ばれる会社」になれない。

 私たちは、情報発信が迅速かつ有利に行えるインターネット上に、建設系技術者から「選んでもらうための仕掛け」を設置して、大規模な採用を成功させた。

 弊社代表である上村隆雅から与えられた時間はわずか。しかも求人媒体に極力頼らない採用を厳命された。人材派遣業界の常識を無視した戦略だが、もしかすると、この形が今後の採用活動での新たな常識となるかもしれない。少なくとも私たちの震災復興技術者派遣では成功のカギだった。

 技術者を多数採用し、派遣を成功させ、多くの建設会社の信頼を得た今、代表の上村からは労いの言葉とともに、建設技術者の採用だけでなく他業種の採用へも変革を拡げるよう新たな使命が与えられている。

筆者:インキュベクス㈱ WEBマーケティングチーム 藤井 雅史 有益 伸一 安彦 守人

平成24年8月27日第2886号10面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。