【今週の労務書】『採用学』

2016.07.27 【書評】

科学的な方針の見直しを

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 毎年のように新卒採用の取決めが変わるなど採用活動を取り巻く環境が動くなか、経営・行動科学の研究者である著者が、理論とデータに基づき、採用方針の見直し方法を示したのが本書である。

 たとえば、産業組織心理学者のジョン・ワナウス氏の研究を引用し、求職者に対して、社員が楽しげに働く様子といったポジティブな面だけでなく、日々の退屈な業務などリアルな情報を伝える有効性を説く。企業に対して現実的な感覚を抱かせることで採用後のギャップをできるだけ少なくし、離職率低下につなげるという。

 近年のユニークな採用方法も紹介している。面接担当者が求職者の指定した場所に出向いて面接する三幸製菓の例などを示した。

(服部泰宏著、新潮社刊、TEL:03-3266-5411、1300円+税)

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掲載 : 労働新聞 平成28年7月25日第3074号16面

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