外国人のマナー習得支援/一般社団法人日本ビジネス能力認定協会 理事 佐々木 敦也

2016.07.18 【人材ビジネス交差点】

一般社団法人日本ビジネス能力認定協会 理事
佐々木 敦也 氏

 一般社団法人日本ビジネス能力認定協会(以下JBAAと略す)では、国内初となる外国人を対象にしたビジネスマナーの能力試験「日本ビジネス能力認定試験」を今年の7月に東京都内の日本語学校、および千葉県内の専門学校で実施する。

 日本の文化は、歴史的・地理的背景により、諸外国の文化と比べて大きな違いがあり、その独特の商習慣に困惑する外国人が多いようである。

 ところがこれまで、日本企業が外国人を採用する際は、日本語能力以外では主な採用基準がなかったので、就労後に商習慣や生活習慣の違いで、日本人社員や顧客との間でトラブルになるケースが多かった。そのような事情から、急速に増え続ける外国人労働者に対するビジネスマナー教育の重要性が唱えられていた。

 JBAAでは、外国人の目線で日本の文化やビジネスマナーを分かりやすく解説した日本語テキスト(日本ビジネス能力認定試験3級公式テキスト)を出版している。「日本の文化と母国の文化はどう違うのか」「なぜ違うのか」という地理的・歴史的背景のほか、「社交辞令とは何か?」「飲み会も仕事なのか?」といった、職場における日本独特の慣習等に対する外国人労働者の疑問に答える内容になっており、このようなテキストは他に存在しない。日本ビジネス能力認定試験3級公式テキストは、今年の4月から大手書店やAmazonなどの通販サイトで販売しており、今後、中国語、英語、ベトナム語などに対応する予定である。

 また、来年には、管理職、経営者をめざす外国人を対象にした2級と1級のビジネス能力試験も新たに実施する。

 このJBAAの取組みに賛同していただける企業を募集しており、6月中旬時点で一部上場企業を始め、その数は200社を超えている。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催や、少子高齢化の進展により、今後、外国人労働者に対する需要は高まるものと思われ、JBAAが取り組んでいる外国人労働者に対するビジネスマナー教育と資格試験制度は、人材不足に悩む多くの企業の助けになるものと考える。

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掲載 : 労働新聞 平成28年7月18日第3073号10面

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