丁寧な聞取り・伝達が強み/社会保険労務士事務所 キャリア・アヴニール 代表 原 祐加

社会保険労務士事務所 キャリア・アヴニール 代表 原 祐加 氏
就職氷河期世代だったことが一つの要因でもあったが、何のキャリアも築けずに社労士の資格を取り、仕事を始めたのが私の人生の転機だった。
人に誇れるものはなかったが、強いて言えば、社労士になって12年をかけ、「あの人に聞けばおそらく分かるだろう」と言われるような社労士になれたことだ。企業から「この場合はどうなるのか」という相談を多々受ける。同業者からも、基本的な社会保険・労働保険の手続きや労務相談の対応について、一つの意見として聞きたいと言われることがある。それに真摯に対応し、自分事として回答をお伝えしてきた。
そのやり取りを繰り返すうちに、問題点に関するヒアリング能力と、対応すべき事柄を分かりやすく伝える「伝達する力」が、この業界で必要な事柄の一つだろうと感じるようになった。
経営者は孤独だと言われることが多い。複雑な制度対応に日々苦慮し、進むべき方向への活路を見出せていない印象を受ける。
経営者は一体何を悩んでいるのか、法律の理解が困難なのか、従業員との人間関係なのか、はたまたプライベートの問題なのか。経営者の悩みのもとになっているのは何か。目の前の経営者にとっての重要な価値観の何が満たされていないのかをヒアリングしながら探っていく。
価値観は意識しないと言葉にできない。そして見つけた価値観を、人は満たそうとして日々を過ごしている――この流れを意識するのと同時に、法律や制度の知識を用いて、企業にかかわってきた。だから、あの人に聞けば分かると言われるようになったのだと思う。話し手の「理解してもらいたい」という価値観を満たすためのヒアリングを心掛けているからだ。
しかし、伝達の力も同じくらい必要だ。伝達するためには言葉の持つ意味や、語彙力そのものも重要だ。価値観を言葉にしないと経営者に共感は伝わらない。
語彙力を高めるために、私自身が講師認定を受けたコネクション・プラクティスというコミュニケーションスキルの学びを活かしている。それはコスタリカで生まれた、感情と価値観を言葉にして相手に伝えるスキルである。日本ではまだまだ知られていないが、実際にこのスキルを用いてハラスメント研修をお客様企業に提供している。
これからも社労士としての知識や経験と合わせて、価値観のヒアリングと伝達を丁寧に行い、弊所にしかできない相談業務を提供していきたい。
社会保険労務士事務所 キャリア・アヴニール 代表 原 祐加【奈良】
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