次世代へ想いをつなぐ/社会保険労務士法人福島中小企業労務協会 代表社員 一條 雅敏

社会保険労務士法人福島中小企業労務協会 代表社員 一條 雅敏 氏
私が代表を務める社会保険労務士法人福島中小企業労務協会は、社会保険労務士法施行と同じ昭和43年に設立された事務所であり、今年で57周年を迎える。「中小企業の成長と、そこに働く人々の生活と福祉の向上を目指します」を理念とし、地元福島市を中心に活動している。会員企業数は現在、500社を超えたところである。
平成31年3月に7代目の代表に就任したが、入職当時は自分が代表になるとはまったく思っていなかった。
平成16年に、それまで勤めていた書店を辞め、ハローワークに求人が出ていたこの事務所に応募し、採用された。大学では法律を少し学んでいたので、その知識が役に立つかなとは思っていたが、社労士の業務はまったくイメージできていなかった。
ただ、その当時から地域では規模の大きな事務所であり、職員にも仕事を任せる方針であったため、実務を覚えるにはとても良い環境だったと思っている。
仕事についてはとにかく量をこなし、イレギュラーなケースも多々経験した。また、会員企業の業種や規模はさまざまであり、相談内容も多岐にわたるので、それに応えるために毎日全力を尽くした。
そんな日々のなかで、顧問先の社長から段々と信頼を得ていくことが何より嬉しく、仕事の励みとなった。
その後、どうにか社労士試験に合格し、代表を引き継いだわけだが、現在は組織の見直しが重要課題の1つだと考えている。
手続き業務、給与計算業務のほか助成金、安全衛生、障害年金、労務監査などの専門業務を進めているところだが、まだまだ組織体制が整っているとはいえない。
年々会員数・職員数が増えて、顧客からの要望も多様化・専門化している。時代の大きな変化もあり、それに対応していくためには今までのやり方では限界がある。組織体制の構築、事務所経営についても学んでいかなければと思っている。
現在、地方の中小企業は物価高騰、人材不足などで厳しい経営環境にあり、私もそれをひしひしと感じている。そういう状況だからこそ、冒頭の理念を胸に、これからも人事・労務の側面から会員企業を支えていきたいと思っている。
また、この想いを次の代表にもつないでいき、この先も会員企業にとってなくてはならないものとして、この事務所を継続させていくことが私の使命であると考えている。
社会保険労務士法人福島中小企業労務協会 代表社員 一條 雅敏【福島】
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