『賃上げ』の労働関連コラム

2024.04.27 【書評】
【今週の労務書】『ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定』

米英の主流を解説  副題は「人的資本経営・賃上げ・リスキリングを実現するマネジメント」。日英の賃金制度の比較などをしてきた大学教授による1冊で、国内外の企業の事例を多数掲載する。  ハイライトは、この20~30年の間に米英で主流となってきた「マーケットプライシング型賃金決定方式」の詳細に関する解説だ。一つひとつのジョブについて、外部労働市……[続きを読む]

2024.04.11 【主張】
【主張】中小もベア3%が視野に

 連合の賃上げ集計によれば、3月末時点の賃上げ総額は平均で1万6000円に達し、率でも5%以上を維持ししている。ベースアップを含む改善分は3.6%を超え、昨年の物価上昇率(生鮮食品を除く総合指数=3.1%増)を上回った。価格転嫁の進捗が懸念された中小規模においても、賃上げ総額は1万2000円強、4.69%と健闘している。  一方、3月末に……[続きを読む]

2024.03.21 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第58回 『わたし、定時で帰ります。3―仁義なき賃上げ闘争編―』 朱野 帰子 著/大矢 博子

「残業したい」の背景は?  今、大河ドラマで吉高由里子さんが紫式部を演じているが、彼女を見るたびに思い出すドラマとその原作小説がある。2019年に放送された、『わたし、定時で帰ります。』だ。  ヒットした作品なのでご存じの方も多いだろうが、吉高さん演じるIT企業の社員が、毎日定時の18時に会社を出ることを貫くという、言ってしまえばそれだけ……[続きを読む]

2024.03.14 【主張】
【主張】前年実績踏まえ賃上げを

 現在の物価上昇局面に入って、3度目の春を迎える。消費者物価指数(総合)の前年同月比は2022年4月に2%を超え、最新結果でも未だ2%台の伸びを示す。政府による価格転嫁の後押しもあり、昨年以上に“物価上昇を上回る賃上げ”の成否に注目が集まるなか、連合の集計(3月4日現在)では平均要求額が1万7000円を超えた(関連記事=中小1.5万円超に……[続きを読む]

2024.02.15 【主張】
【主張】定昇で物価上昇は補えず

 定期昇給込みなのか、ベースアップなのかということが、明確になっていないところがある――鉄鋼・造船・非鉄金属などの労働組合でつくる基幹労連の津村正男中央執行委員長は、2月5日の会見の最後にそう語った。記者へのお願いとして切り出したのは、企業各社の賃上げ表明や、労働組合の要求基準に関する報道への懸念。賃上げ機運のなかで引上げ率の数字がクロー……[続きを読む]

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