制約受ける人財の活躍支援/オフィスサンエス安中社会保険労務士事務所 所長 安中 繁

2014.05.12 【社労士プラザ】
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オフィスサンエス安中社会保険労務士事務所 所長
安中 繁 氏

 弊社は、正社員5人・アルバイト3人・所長(私)の9人体制で稼働している東京郊外は国分寺に立地する事務所だ。特色は正社員の週所定労働日数が4日であること。日曜の定休日に加え各自の都合で2日の休日を設定できる仕組みで、週休3日となっている。

 顧問先企業には、週4正社員制度を始めとした「多様な働き方」が可能となるワークスタイルを実現する人事制度や就業規則の提案を積極的に行っているほか、管理職・社員向け研修により従来型ワークスタイルの既成概念を打破するための教育サービスも提供している。助成金活用の提案も導入意欲を後押ししてくれるようだ。

 弊社の正社員はいずれもワーキングマザー。子どもが順番に体調を崩し予期し得ぬ急な欠勤もたびたび。しかし、もともと週3日の休日が設定されているため休日の振替により実際の欠勤率はほぼゼロだ。また、顧問先企業にも弊社が週4正社員制度を導入していることを契約時に案内して了解を得ているため、問合せをいただいたときに担当者が不在であることでクレームがついたことは一度もない。むしろ理想的なワークスタイルだと応援してくれる企業が多い。

 子育てブランクを経て社会復帰した弊社の正社員にインタビューしてみた。「子どもが小さいうちは、週5日+残業+休日出勤の可能性の3点揃いの従来型ワークスタイルで社会復帰することは難しい。週4正社員なら残業が多少あっても、もともと余裕のある所定労働日数となっているため、かつ恒常的なものではないから柔軟に対応できる。顧問先の協力も得ている。おかげで休日の私的活動である旅行やスポーツなどを隠さず語ることができ、ひょんな話題から信頼関係がぐっと深まることもある。なにより責任のある仕事を任されているというやりがいが嬉しい」。

 弊社の取組みを社会にも発信し、子育て中や介護が必要な家族がいる、自身が疾病を抱えているなど、制約を持つ有能な人財が存分に活躍できる職場づくりをサポートしていきたい。今はそのための実践テストを自社で行っている過程にある。課題は山積みだ。描く理想に向かって困難を越えていくことに意欲を燃やしている。

ドリームサポート社会保険労務士法人 代表社員 安中 繁【東京】

【公式webサイトはこちら】
https://dream-support.or.jp/

※タイトルの社名は連載時のものです。

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    平成26年5月12日第2968号10面 掲載

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