【書方箋 この本、効キマス スペシャルゲスト選集(2025年上半期①)】『色の物語 青』『愛するということ』『王将の前で待つてて』ほか

2025.08.11 【書評】
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労働新聞で好評連載中の書評欄『書方箋――この本、効キマス』から、2025年1~3月に公開したスペシャルゲストのみなさまにご執筆いただいたコラムをまとめてご紹介します。

『色の物語 青』 ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン 著/とに~(アートテラー)
美術を楽しむ第一歩。それはまず、好きな美術作品を見つけることです。しかし、そうは言われても、美術に苦手意識がある方にとっては、そもそも好きな美術作品を選ぶことすら難しいかもしれません。“あぁ、やっぱり自分には美術を観るセンスがないんだ…”なんて思わないでください。

ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン 著、丸山有美 訳、翔泳社 刊、税込3300円


『愛するということ』 エーリッヒ・フロム 著、/森岡 正博(早稲田大学教授)
人を愛するとはどういうことだろう。紀元前の昔から、人々はこの問いを考え続けてきた。愛についての古典的名著はたくさんあるが、その中でも、社会心理学者のエーリッヒ・フロムが20世紀半ばに刊行したこの本は、現在も世界中で広く読まれ続けている。

エーリッヒ・フロム 著、鈴木 晶 訳、紀伊國屋書店 刊、税込1430円


『王将の前で待つてて』 川上 弘美 著/荻原 裕幸(詩人)
川上弘美さんの2冊目となる句集『王将の前で待つてて』が集英社から刊行された。川上さんは作家だけれど、小説とほぼ同じ長さの句歴をもつ俳人でもある。2010年に刊行された第1句集『機嫌のいい犬』も昨秋に文庫化された。

川上 弘美 著、集英社 刊、税込2145円


『京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋』 柏井 壽 著/神楽坂 淳(時代小説家)
小説のお手本のような小説である。キャリアからしてもそうなのだが、小説をこの人のように書くのは大変だ。小説というのは握り飯のようなもので、力を込めてぎゅうっと握るとなんとなく形になる。

柏井 壽 著、講談社 刊、税込814円


『量子超越 量子コンピュータが世界を変える』 ミチオ・カク 著/三遊亭 楽麻呂(落語家)
今年は量子力学が誕生して100年目になる。マックス・プランクが黒体放射を考えた結果、「量子論」という新大陸を発見したのが1900年。以後、数多の物理学者が上陸し、新しい大地のあちこちで開拓を始めた。

ミチオ・カク 著、斉藤 隆央 訳、NHK出版 刊、税込2860円

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