【今週の労務書】『健康管理は社員自身にやらせなさい―労務管理によるメンタルヘルス対策の極意』

2014.06.16 【書評】

業務的メンタル対策を

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 一見して誤解を招きかねないタイトルは、病院でもない会社が”医療的健康管理”を肩代わりするリスクを指摘したもの。のべ20社で嘱託産業医を務めた経験から、業務的なメンタルヘルス対策のノウハウが紹介される。

 冒頭に例として挙げられるのは、本人の希望に基づき、主治医から復職時の異動を求められた際の対処について。ひとたび希望を叶えれば再発時にも期待され、いつしか本人は再発の理由を「会社の配慮が不十分だったから」と考える――。合理的な理由なく医療的な判断(=異動)を下すことが、ひいては難渋事例を育むと警鐘を鳴らす。

 ノウハウの出し惜しみはなく、主治医に意見を求める際の依頼文、記入を求める意見書の様式までも収めている。

 (高尾総司著、保健文化社刊、TEL045-938-6833、定価1400円+税)

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掲載 : 労働新聞 平成26年6月16日第2973号16面

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