『不利益変更』の労働関連コラム

2023.11.09 【主張】
【主張】配偶者手当廃止は慎重に

 厚生労働省は「年収の壁・支援強化パッケージ」の取組みの一環として、配偶者手当の見直しを促すリーフレットを作成した(=関連記事)。支給要件に配偶者の収入を挙げているケースは多く、パートタイム労働者の就業調整の一因になっていると改めて指摘している。  昨年春に実施された人事院の調査によれば、配偶者に家族手当をする民間事業所の割合は5割を超え……[続きを読む]

2023.03.25 【書評】
【今週の労務書】『判例から探る不利益変更の留意点(第2版)』

シフト減の判例も追加  平成26年の第1版以来初めての改版である本書では、雇用環境に大きな変化を与えた働き方改革関連法、同一労働同一賃金、コロナ禍の労働問題に関する解説を新たに加えている。  コロナ禍で発生している問題としては、シフト制を採用する会社での労働時間の激減について触れた。これを労働条件の不利益変更とみるべきかは議論の余地がある……[続きを読む]

2022.09.17 【書評】
【今週の労務書】『労働法実務 使用者側の実践知(第2版) LAWYERS’ KNOWLEDGE』

豊富な判例に基づく対応  採用前から労働契約終了までのあらゆる問題に対し、豊富な判例を紹介しつつ、それに基づく実務対応を解説したのが本書。2019年からの2年半ぶりの改訂で、同一価値労働同一賃金などの説明が追加されたほか、たとえば降格や不利益変更などの解説において、実務対応の内容がより深化している。  同一価値労働同一賃金では、一概に述べ……[続きを読む]

2021.10.16 【書評】
【今週の労務書】『弁護士・社労士・人事担当者による労働条件不利益変更の判断と実務―新しい働き方への対応―』

説明時の要点を解説  76のケースについて、不利益変更における実務上の注意点などを解説したのが本書である。  賃金に関する各種手当の廃止といった典型例から、フレックスタイム制におけるフレキシブルタイムの変更、週休3日制の導入といったテーマまで幅広くカバーしている。各ケースについて、不利益変更に該当するか、労働契約法10条の変更の合理性を満……[続きを読む]

2021.03.07 【社労士プラザ】
賃金減は不利益変更か/京葉中小企業労務協会 会長 石倉 雅恵

 お給料が増えることが、働く人の幸せ。これぞ鉄板の事実。だから賃金減額は不利益変更以外の何物でもない。それが労使共通の常識だ。  でも、本当にそうかしら。自分の独善的な物の見方を思い知らされたことがあったので、恥ずかしながら、ご紹介したい。  弊事務所には女性職員が6人おり、私は意図的に賞与を多く払うように努めてきた。男女の、そして正規、……[続きを読む]

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