『熱中症』の労働関連コラム

2025.06.10 【ひのみやぐら】
【ひのみやぐら】衝撃走った熱中症の「罰則」

 熱中症対策の強化を図った改正労働安全衛生規則が6月1日に施行している。背景には近年、気候変動により夏は尋常ではない暑さが続き、死亡災害や重篤化への増加が懸念されていることが挙げられる。改正では、「罰則付き」になるということで、産業界に大きな衝撃が走った。当然反対の声も聞こえてきたが、本稿を執筆している5月最終週の段階では、一応の落ち着き……[続きを読む]

2025.06.02 【労働行政最新情報】
令和6年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)(厚労省)

 厚生労働省は、令和6年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を取りまとめ、公表した。  ポイントは以下の通り。  令和6年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は、1,257人(前年比151人・約14%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生した。  また、熱中症による死亡者数は31人(前年と……[続きを読む]

2025.02.27 【主張】
【主張】熱中症の早期発見・対処を

 熱中症による死亡労働災害が増加傾向にあるなか、厚生労働省は、労働者を熱中症のおそれのある作業に従事させる事業者に対し、罰則付きで新たな防止対策を義務付ける考えだ(関連記事)。初期症状を見逃すことによる重篤化を防ぐため、労働安全衛生規則を改正し、早期発見のための報告体制整備や必要な措置の手順作成、関係労働者への周知を義務付ける。大切な労働……[続きを読む]

2024.11.16 【送検記事】
「塩分」を作業場に備えず 建設業の個人事業主を送検 名護労基署

 沖縄・名護労働基準監督署は、労働者に発汗を伴う作業を行わせる際の安全対策を怠ったとして、「天久組(あめくぐみ)」の名称で建設業を営む個人事業主(沖縄県国頭郡)を労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで那覇地検名護支部に書類送検した。  労働安全衛生規則では、「事業者は、多量の発汗を伴う作業場においては、労働者に与える……[続きを読む]

2024.07.09 【ひのみやぐら】
【ひのみやぐら】持病を持つ人には特に注意

 厚生労働省の「令和5年職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)が発表された。その結果、昨年の熱中症の死傷者は1106人で、そのうち死亡者は31人に上った。過去10年で最も多い死亡者数で、死傷者数は平成30年の1178人に次いで2番目の多さとなっている。  厚労省の発表した死亡者31人のうち、60歳代以上は11人。50歳代以……[続きを読む]

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