『書方箋 この本、効キマス』の労働関連コラム

2024.02.22 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第54回 『この会社、後継者不在につき』 桂 望実 著/大矢 博子 NEW

「部下育成とは」など問う  団塊の世代が75歳以上になり、国民の5人に1人が後期高齢者という社会が到来する――それが2025年問題だ。もう来年である。  中小企業庁のサイトによると、2025年には経営者が70歳以上の中小企業が約245万社にまで増加し、その約半数を占める127万社で後継者が決まっていないと言われているそうだ。  会社を閉じ……[続きを読む]

2024.02.15 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第53回 『持続可能なキャリア 不確実性の時代を生き抜くヒント』 北村 雅昭 著/石山 恒貴

変化適応や偶然が成長へ  本書は、大手前大学の北村雅昭教授が「持続可能なキャリア」を初めて日本に紹介した書籍であり、類書がない。持続可能なキャリアは、不確実性を増す環境下で重要性が高まっている概念だが、日本ではまだあまり知られていない。本書により日本でもこの概念が幅広く知られていくことを切に願う次第である。  そもそも持続可能なキャリアと……[続きを読む]

2024.02.08 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第52回 『絵すごろく―生いたちと魅力』 山本 正勝 著/吉田 修

7000枚収集の結晶  1874年、クロード・モネの絵は「印象が描かれているだけで、壁紙の方がまだよくできている」と酷評された。同時代、パリ万国博覧会に出品された浮世絵は反響を呼び、ジャポニスムのきっかけにもなって、印象派の画家たちに影響を与えた。この浮世絵のなかにも、長年にわたって子供の遊びと評されてきたものがあった。それが双六である。……[続きを読む]

2024.02.01 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第51回 『新しい階級闘争』 マイケル・リンド著/濱口 桂一郎

労働組合再建など訴える  近頃、世界的に無責任な言説をまき散らすポピュリストが蔓延して困ったものだ……と感じている人は多いだろう。しかし、これは階級闘争なのだ。知的エリート階級に経済的のみならず知的にも抑圧されているノンエリート労働者階級の「反乱」なのだ。  「階級闘争」という言葉は時代錯誤に見えるかも知れない。産業革命時代、資本家階級と……[続きを読む]

2024.01.25 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第50回 『ラストエンペラー』 楡 周平 著/大矢 博子

継承と変革の両立  時代の変化に伴って、業界全体が大きなパラダイムシフトを迫られる瞬間というものがある。そのひとつが、現在の自動車産業だ。  近年、内外の大手自動車メーカーによる「エンジン開発終了」のニュースを聞くようになった。環境面からもこれからの自動車はEVが主流となる。多くの自動車メーカーはそれに合わせてエンジン、つまりガソリン車の……[続きを読む]

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