- 2025.07.24 【書評】
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【書方箋 この本、効キマス】第118回 『テクノ封建制』 ヤニス・バルファキス 著/濱口 桂一郎
デジタル領主が権力駆使 著者はギリシャの政治家・学者で、経済危機時に財務大臣になり、債務帳消しを主張したことで有名だ。本書の語り相手に設定されている父親譲りの左翼で、資本主義がやがて社会主義にとって代わられることを夢見ていた。ところがあに図らんや、とって代わったのは社会主義ではなくテクノ封建制であった。 テクノ封建制とは何か。資本主義……[続きを読む]
