『プロ野球』の労働関連コラム

2023.06.08 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第21回 『もう一度、プロ野球選手になる。』 新庄 剛志 著/熊本 比奈

極めるよりも“魅せる”  2019年に観たドキュメンタリー映画で、北海道日本ハムファイターズがかつては不人気なチームだったこと、それを払拭したのが新庄剛志氏だと知った。彼がどんな思考で物事に取り組んでいるのかに興味が湧き、彼の書籍をすべて購入したなかで、とくに私に影響を与えたのが本書だ。現役を一度退いた47歳から再びプロ野球選手への復帰を……[続きを読む]

2022.09.22 【書評】
【本棚を探索】第35回『球界消滅』本城 雅人 著/大矢 博子

まさかのMLB傘下に!!  プロ野球のペナントレースも大詰めである。この号が出る頃にはもう、セ・パともに優勝チームが決まっているだろうか。  ――と書いたものの、実は何の感慨もない。私の贔屓チームはもう10年優勝から遠ざかっており、すっかり下位に定着しているのだから。贔屓が長く最下位近辺にいると、毎日野球中継を見ていても首位争いがどうなっ……[続きを読む]

2022.03.31 【書評】
【本棚を探索】第12回『プロ野球と鉄道 新幹線開業で大きく変わったプロ野球』田中 正恭 著/カネシゲ タカシ

優勝の陰に新幹線あり!?   野球好き漫画家を長くやっていると、さまざまな野球ファンの方と交流する機会がある。そこで気付いたのは「野球ファン兼鉄道ファン」がすごく多いという事実だ。男性中心だが一部女性もいる。会話にふと出た鉄道の話題がいちいち盛り上がることで発見した。  かくいう自分も幼少期からの鉄道好きで、野球好きだ。出身は大阪で、子供……[続きを読む]

2021.10.14 【書評】
【GoTo書店!!わたしの一冊】第37回『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』鈴木 忠平 著/角田 龍平

個の覚醒描いた成長譚  締め切り直前になって本稿を書き始めている。しかし、不思議と焦りはない。悠然とキーボードを叩きながら、薄笑いすら浮かべている。本書を読んでからというもの、行動の指針は全て「落合博満ならどうする?」。  中日ドラゴンズの指揮官だった落合の番記者をしていた著者は、夕刻の東京駅で目撃した奇妙な出来事を本書で明かしている。そ……[続きを読む]

2021.08.19 【書評】
【GoTo書店!!わたしの一冊】第29回 『清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実』鈴木 忠平 著/角田 龍平

敗者の証言を丁寧に検証  「甲子園は清原のためにあるのか!」。PL学園と宇部商が雌雄を決した、1985年夏の全国高校野球決勝戦。この日2本目となる同点本塁打をセンター中段に放って、球児の聖地を私物化したPLの4番打者へ、試合を実況するアナウンサーから最大級の賛辞が送られた。 特大の一発は、清原和博が春夏5回の甲子園で打った13本目の本塁打……[続きを読む]

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