相談・助言で地域に貢献/いぶすき労務管理事務所 上岡 ひとみ

2012.07.16 【社労士プラザ】
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 私は、南の鹿児島市をさらに40キロメートル南下した指宿市という町で社会保険労務士事務所を開いている。独立前の勤務期間を入れると早10年目に入った。

 九州新幹線開通の影響もあり、わが町・わが県は例年より多くの観光客に来ていただき、にぎわいをみせている。また、コンビニや家電などの大手チェーン店も進出してきている。社労士事務所勤めを始めたときは、コンビニは地元の酒店が看板替えした2~3店舗しか存在しなかった。師匠から顧問先の巡回ルートと一緒にトイレ休憩場所の教示を受けたのも、今となっては笑い話だ。

 長年変わらなかったこの地域も、ここ10年の間に町並みや産業が変化し、働く人の心はさらに大きく変化しつつある。

 町並みは多少華やかになろうとも、所得の格差、地域の格差、情報の格差は依然として大きく横たわっている。それらの大きな課題に対して一社労士の私にできることは何であろうか?

 自分自身に問いかけてみる。

 ①地元就職を希望する若者のために、一人でも多くの雇用の受皿を作る――。

 具体的には、助成金の活用を促し、やる気のある経営者に起業・業務拡大してもらうことで一人でも多くの雇用の場を作ってもらう。

 ②働きやすい職場環境作りを手伝い、地元企業の発展を後押しする――。

 労務相談を通じて、組織が潤滑に動かない問題の種を取り除く。事業主の認識不足による労務トラブルを発生させないために、こまめに問題提起をしていく。しっかりとした就業規則を作り、職場のルールを明確化していく。作成したルールをさらに徹底させるために、職場において就業規則の説明会を開く。それでも万が一トラブルが発生した時は、現場で労使の間に入って調整を行う。そして、人事制度・賃金制度を構築し、職場の活性化を図っていく。

 ③都会との情報格差を少しでも縮める――。

 法令や助成金その他の様ざまな情報を提供できるように紙媒体によるニュースレターを発行し、希望する地域企業に提供する。

 これらの地味な努力の積み重ねが、多少なりとも地域貢献につながっていくと信じて、改めて前へ進んでいく覚悟を決めたい。

いぶすき労務管理事務所 上岡 ひとみ【鹿児島】

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平成24年7月16日第2881号10面 掲載

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