IT業界特有の課題に対応/なりさわ社会保険労務士事務所 成澤 紀美

2013.02.11 【社労士プラザ】
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なりさわ社会保険労務士事務所
成澤 紀美 氏

 元々SE(システムエンジニア)として長年にわたり技術開発・システム設計に携わってきたことが縁で、IT業界に特化して人事・労務の支援をする事務所を立ち上げ、10年以上になる。顧問先の8割近くがIT業界の企業ということもあり、業界特有の労務トラブルに関する相談が多い。最近は、メンタルヘルス不全者が増えているためか、メンタルヘルス対策や企業研修の依頼も多い。メンタルヘルス不全はIT業界ではとくに多いとされ、実際に発症予備軍も含めると企業規模にかかわらず一定程度の不全者がいるように思える。

 「人事労務のホームドクター」という意識で、企業側に立ち、支援をしている。常に意識しているのは「どうやってお客様の気持ちに寄り添えるか」。各業界には業界の特徴やクセがある。IT業界も独特の商習慣や用語がある。業界特有の言葉とか実態を知っているので、お客様には「同じ言語で話ができる」と言っていただける。その会社の事情を理解して、それぞれの会社に合わせたアドバイスを心掛けていなければ、お客様の気持ちに寄り添ったとはいえない。

 弊所では、労働・社会保険諸法令の手続き業務や給与計算業務に加え、人事制度のコンサルティングや採用支援、教育研修、メンタルヘルスにも積極的に取り組み、より幅広く、継続的に行える人事業務のワンストップサービスをめざしている。会社で働く社員一人ひとりをやる気にさせる仕組みを作ることが、結局は会社を元気にして、業績向上にもつながるため、人事評価制度や給与体系を見直し、社員のモチベーションを上げることが大切と考えている。また、労務トラブルの原因にもなる曖昧な就業規則の見直しなども重要で、IT法務の専門家グループや労務問題専門の弁護士ともネットワークを組み、法律的な部分も含めて、すべての制度構築に対応している。

 現実には労務トラブルが起きてしまってから相談に来る方が圧倒的に多いのだが、それでは遅すぎる。何かに迷われたり不安に思われたら、できるだけ早めに相談してほしい。事前に予防するための労務対策と、それぞれの企業の「症状」に合わせた「治療」と「処方箋」をしっかり提供していくことが、我われの使命と考えている。

社会保険労務士法人スマイング 成澤 紀美【東京】

【公式webサイトはこちら】
http://www.nari-sr.net/

※タイトルの社名は連載時のものです。

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    平成25年2月11日第2908号10面 掲載

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