安心・安全な職場作りへ/有限会社人事・労務 チーフコンサルタント 瀧田 勝彦

2014.11.17 【社労士プラザ】

有限会社 人事・労務
チーフコンサルタント
瀧田 勝彦 氏

 私は、1つの会社にじっくり取り組んで仕事することが多い。力を入れているのは社員面談だ。社員が入社すると、1カ月以内に私と面談するように社長が予定を組んでくれる。その目的は、新入社員の「ハテナ」をなくすこと。人は不安や不満を感じていると力を発揮できない。入社して間もない頃は仕事も慣れず、人間関係もできていないので不安に陥りやすい。また、実際の仕事が、入社する前のイメージと異なっていることもあるだろうし、労働時間や賃金などの職場ルールが間違って伝わっていることも少なくないため、不満を感じていることが多い。

 しかし、そういったことは、会社の人には相談しづらいもの。入社してすぐに社員が辞めてしまって困るという話を聞くことが多いが、こういった「ハテナ」を放置しているからだと思う。この「ハテナ」が解消されることで、離職率が下がる。また、私を通して「ハテナ」が解消されれば、私との間に信頼関係が構築される。信頼関係ができると、私の話を聞いてもらいやすくなる。そこで私は、社長の想いを伝える。

 長年、社長と社員の間に立つ仕事をしていると、お互いの情報量のギャップが問題を引き起こしている場合が多いことに気付く。登山に例えると分かりやすい。社員は山に登ることは分かっている。問題は「どの山に登るのか」が伝わっていないことだ。社長はエベレストに登ろうと思っているのに、社員が高尾山に登るつもりであれば、当然、装備が違ってくる。社長にしてみれば、「そんな装備で登れると思っているのか!」と言うことになる。しかし、社員に悪気はない。高尾山であれば、その装備で十分だからだ。こんなことが、中小企業のいたるところで起こっている。

 だから、私は、社長と一緒に経営計画を立てる。そして、社員を巻き込んで、計画に合わせた職場ルールも一緒に考えるようにしている。20代の女性が多い会社では、10年後の計画を語っている時に子育てしながら働きたいという話になった。それならばと、会社に託児所を作る計画を経営計画に盛り込んだ。会社の成長とともに、より安心・安全な職場を作ることが、やる気に満ち溢れた職場を作ると信じている。

有限会社人事・労務 チーフコンサルタント 瀧田 勝彦【東京】

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掲載 : 労働新聞 平成26年11月17日第2993号10面

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