書評

2024.04.27 【書評】
【今週の労務書】『ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定』 NEW

米英の主流を解説  副題は「人的資本経営・賃上げ・リスキリングを実現するマネジメント」。日英の賃金制度の比較などをしてきた大学教授による1冊で、国内外の企業の事例を多数掲載する。  ハイライトは、この20~30年の間に米英で主流となってきた「マーケットプライシング型賃金決定方式」の詳細に関する解説だ。一つひとつのジョブについて、外部労働市……[続きを読む]

2024.04.26 【書評】
【安全衛生・お薦めの一冊】『新版 化学の基礎から学ぶやさしい化学物質のリスクアセスメント』 NEW

「自律的な管理」に対応  化学物質を取り扱うすべての事業場にリスク低減のための自律的管理が義務付けられた。本書はその基本として、新規に化学物質を採用する際などのリスクアセスメントについて解説している。  原料や製品に含まれる化学物質の特定の際にはできるだけSDS(安全データシート)を参考にするとして、確認すべき項目を挙げる。さらに定量的・……[続きを読む]

2024.04.25 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第63回 『万物の黎明』 デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ 著/濱口 桂一郎 NEW

人類史を裏返す1冊!?  「万物の黎明」(The Dawn of Everything)とは超絶的に大風呂敷なタイトルだが、元の副題(A New History of Humanity=人間性の新たな歴史)や邦訳の副題(人類史を根本からくつがえす)というのが、まあ妥当なところだろう。  著者の一人は本連載の初年度に取り上げた『ブルシット・……[続きを読む]

2024.04.20 【書評】
【今週の労務書】『社会保険労務士の世界がよくわかる本』

開業後の姿などを解説  本書は、社労士6人が、社労士制度の概要から、開業や顧客の開拓、能力の向上方法といった実務まで幅広い内容を解説したもの。  たとえば能力向上方法では、都道府県ごとにある社労士会の研修や、社労士会のなかの支部で運営されているメンター制度の活用などを紹介。社労士登録から20年以上の執筆者でも、月に10テーマ以上のセミナー……[続きを読む]

2024.04.18 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第62回 『朝、空が見えます』 東 直子 著/荻原 裕幸

記憶に干渉する365の空  歌人であり小説家である東直子さんの、はじめての詩集となる『朝、空が見えます』がナナロク社から昨年末、刊行された。2017年の元日から大晦日までの、ツイッター(現X)上に投稿したことばから、日々の空の様子についての記述だけを抜き出し、詩として構成している。365のフラグメント(断章)は、それぞれが一行の詩であり、……[続きを読む]

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