『国土を脅かす地震と噴火』の連載記事

2019.04.18 【労働新聞】
【国土を脅かす地震と噴火】57 昭和新山の誕生(上) 4カ月間で17回の大爆発/伊藤 和明 NEW

 北海道有珠山の一角をなす昭和新山とその周辺は、季節ともなれば多くの観光客で賑わいをみせる。この新山が溶岩ドームとして誕生したのは、まさに太平洋戦争の最中であった。  1943年12月28日の午後7時ごろ、有珠山の北麓一帯で地震が頻発し始めた。翌29日、地震は1日約200回を数え、人家の壁や水道管に亀裂が入るなどの被害が生じた。  年が明……[続きを読む]

2019.04.11 【労働新聞】
【国土を脅かす地震と噴火】56 三河地震 犠牲になった疎開児童/伊藤 和明

 大災害となった1944年(昭和19年)12月の東南海地震から37日後に当たる45年1月13日の未明、3時38分に愛知県南部を震源として三河地震が発生した。深溝(ふこうず)断層の活動による地震で、規模はM6.8、地表には延長約9キロ、垂直変位が最大2メートルの地震断層が生じた。  被害は渥美湾沿岸の幡豆郡でとくに大きく、形原町(現・蒲郡市……[続きを読む]

2019.04.04 【労働新聞】
【国土を脅かす地震と噴火】55 昭和の東南海地震(下) 知らぬは日本国民ばかり/伊藤 和明

 1944年(昭和19年)12月7日の昭和の東南海地震は、大災害をもたらしたにもかかわらず、国民にほとんど知らされることはなかった。戦時下で厳しい報道管制が布かれていたためだ。「隠された大震災」といわれる所以である。  このころ、太平洋戦争における日本の戦局は悪化の一途をたどっており、すでに末期的状態を呈していた。だが、当時の軍部は、各地……[続きを読む]

2019.03.28 【労働新聞】
【国土を脅かす地震と噴火】54 昭和の東南海地震(上) 勤労動員中学生も被害に/伊藤 和明

 太平洋戦争が終結した1945年(昭和20年)前後の5年間は、日本列島もまた大揺れの時代であった。43年9月の鳥取地震、44年12月の東南海地震、45年1月の三河地震、46年12月の南海地震、48年6月の福井地震と、いずれも1000人規模の犠牲者を出す大地震が、5年間に5つも相次いだのである。終戦前後の社会的混乱期に、日本の大地も激動期だ……[続きを読む]

2019.03.21 【労働新聞】
【国土を脅かす地震と噴火】53 鳥取市を襲った大地震 戦時下で復興が進まず/伊藤 和明

 1943年(昭和18年)9月10日午後5時37分、鳥取市を大地震が襲い、壊滅的な災害をもたらした。規模はM7.2、典型的な内陸直下の地震であった。  この地震は、鳥取平野の真下で鹿野断層と吉岡断層という2つの活断層が活動して発生したもので、両断層とも地表に地震断層が出現した。その長さは、鹿野断層で約8キロ、吉岡断層で約4.5キロに達して……[続きを読む]

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