【ドキュメント!中小企業奮闘記―成果あがる経営・組織改善とは―】第6回 なぜスーパーマンに期待するのか “丸投げ”改め新体制へ 組織的に既存事業見直す/菊谷 寛之

2012.02.20 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

両立できる状況を実現

 前回取り上げた新聞販売業N社(160人)では、折込チラシの減少による業績低迷に直面しながら、経営陣は抜本的な組織改革に踏み切るかどうか逡巡していた。

 診断してみると、新聞・折込チラシを軸とした現在の事業構造をなるべく変えないという方針と、積極的に新しい事業構造を構築しようという方針をめぐる対立が起きていた。意見の対立というよりも、あるときは前者、あるときは後者というように局面によって方針が変わり、その都度意思決定が変遷する。これでは周囲も混乱する。

 筆者はこのような方針の対立・矛盾が解決されない限り、組織は明確な方向性を打ち出せず、同じ問題を繰り返す。早急に抜本的な対策案を見つけ、改革に必要なマイルストーンを設定する必要があると説いた。

 経営陣は冷静に診断を受け止め、2009年5月から社長、専務、総務部長、販売課長の4人による人事制度改革プロジェクトがスタートした。

 プロジェクトでは、まずN社で起きている方針対立にメスを入れる思考プロセスに集中した。

 前回整理したように、…

筆者:㈱プライムコンサルタント(www.primec.co.jp) 代表 菊谷 寛之

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

平成24年2月20日第2861号13面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。