【人事学望見】第859回 職場で生じた他人による暴行 発端が業務でもけんかは私怨に

2012.04.09 【労働新聞】
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間々あることとはいいながら…

 労働者が仕事上のうらみを買って、同僚労働者などの他人から暴行され、ケガをすることは間々ある。この場合、仕事中であれば、使用者の支配下に置かれており、業務と災害との間に相当因果関係が認められると考えるのが普通だが、業務上認定はそんなに甘くはない。

相手を挑発したら認定外

 4月は新入社員が出社するとともに、定期異動の時期でもあり、職場環境は大きく変わる。そんな折、心配なのは職場のチームワークである。

 南海産業の梱包・配送部門は、筋力労働がほとんどだから、男手に頼っているのが実情だった。主任の大木は、気の荒い連中をまとめるのに四苦八苦の状態だった。とくに、ベテラン連中は若手をつかまえては、説教する場面が多く反感を買っており、一触即発の危険な職場環境となっていた。責任者とはいえ、大木の部下には定年後勤務している者も少なくなく、人間関係には気を遣う。

 「山崎さん、営業から催促されているので、段取りを変更して、あちらの家具を先に積み込んでもらえませんか?」

 大木としては、随分下手に出たつもりだが、山崎は前日に段取りしていた仕事が急に変更されたので面白くなかったらしい。

 「トラックも運転手もそのつもりでやっているんだから、急に変えるというのはどうかな。営業から催促されたとはいっても、梱包・発送はこちらの役割だから無視すればいい」…

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平成24年4月9日第2868号12面 掲載

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