【最近の書類送検事件】新潟・三条労基署ほか

2016.04.01 【安全スタッフ】
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 名古屋西労基署は、労災かくしをしたとして建材会社と同社代表取締役を安衛法違反容疑で名古屋区検に書類送検した。労働者が4tダンプから土砂を下ろす作業中にダンプから転落し休業4カ月を要する傷害を負ったにもかかわらず、労働者死傷病報告を提出していなかった。(H28・2・10)

 香川・高松労基署は、墜落防止措置を怠ったとして元請けで木造家屋建築工事業の会社と現場責任者らを安衛法違反の疑いで高松地検に書類送検した。住宅新築工事現場で、労働者に屋根を作業床として使用させるに当たり、端や開口部に墜落の危険があったにもかかわらず、手すり、覆いなどを設けなかった。下請会社の労働者が開口部から約5m下のコンクリート床に墜落し死亡した。(H28・2・17)

 秋田・大館労基署は、爆発防止措置を講じなかったとして、建設会社と代表取締役、安全責任者を安衛法違反容疑で秋田地検大館支部に書類送検した。労働者の休憩中、トラックの荷台に設置していたボンベからアセチレンガスが漏えいし、気づいた労働者がバルブを閉めている最中に爆発した。1人が死亡、3人が重軽傷を負っている。荷台には幌がかけられており、通風の十分な場所ではなかった。(H28・2・19)

 東京・八王子労基署は、労災かくしをしたとして防水工事業の会社と同社役員を安衛法違反容疑で東京地検立川支部に書類送検した。住宅建設工事現場内で同社の労働者が墜落し107日休業したにもかかわらず、災害発生約半年後に「自社敷地内で鳥の巣の除去作業中に墜落した」とする虚偽の労働者死傷病報告を提出したもの。(H28・2・19)

 岡山・倉敷労基署は、足場の組立て等作業主任者として災害発生時に現場におらず、監視の職務を行っていなかったとして、とび工事業の会社と現場責任者を安衛法違反の疑いで岡山地検倉敷支部に書類送検した。耐震補強工事現場で、高さ約6mの足場の解体作業を行わせていたところ、足場が倒壊し労働者ら5人が重軽傷を負った。(H28・2・19)

 熊本・玉名労基署は、クレーンの無資格運転をさせたとして鉄鋼製品の製造会社と同社代表取締役を安衛法違反容疑で熊本地検玉名支部に書類送検した。労働者につり上げ荷重5.05tの床上操作式クレーンを使用し、長さ約12mのH鋼(重さ推定1.5t)を玉掛けし移動させていたところ、操作していた労働者の上にH鋼が倒れ、搬送先の病院で死亡したもの。(H28・2・19)

 鹿児島・加治木労基署は、伐木作業時に合図を定めていなかったとして林業の個人事業主を安衛法違反の疑いで鹿児島地検加治木支部に書類送検した。伐倒した木が斜面下方で作業を行っていた労働者の方向に倒れ、伐倒木の下敷きになって死亡する労働災害が起きた。被疑者は、立入り禁止措置、チェーンソーの特別教育についても違反している。(H28・2・22)

 北海道・函館労基署は、労災かくしをしたとして軌道工事業の会社と代表取締役を安衛法違反容疑で函館区検に書類送検した。鉄道のレール運搬工事で、労働者が負傷し4日以上休業する労働災害が発生したのに、労働者死傷病報告を提出しなかったもの。(H28・2・23)

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平成28年4月1日第2255号 掲載

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