【イラストで学ぶリスクアセスメント】第38回 スレート屋根からの災害防止
2012.10.15
【安全スタッフ】
墜落災害のうち、「スレート等」の屋根からの災害防止を今回は取り上げてみます。特に、スレートは比較的安価なので、工場や倉庫の屋根などに広く使われていました。しかし、ぜい弱な材料のために労働者が踏み抜いて墜落する危険性があります。
昭和47年6月8日の労働安全衛生法制定前から材料下の野地板間隔が30cm以上の母屋などで、踏み抜きによる災害が多発したため、労働安全衛生規則第524条で具体的な再発防止対策を示しています。
調査中、踏み抜いて梱包物に激突
スレート葺き、平屋建ての倉庫の屋根が築40年と老朽化していたので、リフォームするため、発注者の担当者Aと施工業者の社長Bがスレートの劣化調査を行っていました。建屋は鉄骨製で、棟の高さ8.5m、軒の高さ7m、倉庫幅10m、延長方向25mです。
AとBは、保護帽と胴ベルト安全帯を着用し、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中野 洋一
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平成24年10月15日第2172号 掲載