【特集2】先手管理でリスクを減少 作業手順書が現場に定着 意思統一へ絶好のツール/鹿島建設

2011.11.01 【安全スタッフ 特集】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 鹿島建設㈱はイレギュラーな事態に対応するため、作業の段取りを示した「作業手順書」を作成し先手管理を行っている(2010年7月1日号既報)。現場に徐々に浸透し、今ではお馴染みになっているが「作るのが難しい」「作成しただけになっている」との問題点もでてきた。同社建築管理本部の岩田裕行安全推進部長は、「作業を構成する『作業床』『作業環境』『作業動作』の3大エレメントを思い浮かべながら作成すれば、作業手順書は書きやすい」と店社や現場にアドバイスした。新中経ビル(仮称)新築工事(名古屋市中村区)は、この点に注意しながら作業手順書を作成している現場の一つ。元請けと協力会社の意思統一を図るツールとして欠かせないものになっている。

 「『作業』を行うということは、その先に必ず『成果物』がある。仕事であれば、途中に危険や安穏でない状態があっても、遂行しなければならない。その途中にある危険を回避する方法を先手管理で事前に見つけ出し、後続の者に伝えるのが作業手順書」と岩田部長はいう。

 作業手順書は、工事ごとに安全作業の段取りを書き込んだもの。注意点や危険ポイントを記入し、イラストを添えて分かりやすくしている。工事変更の際は、順次新しい情報を継ぎ足していく。

 ①作業手順書の作成、②元請けと協力会社がチェックし合う事前施工検討会、③作業員全員が参加する周知会、④確認、⑤変更・改善――のサイクルをPDCAのように回すことで元請けと協力会社の意思統一を図る。

元請けと協力会社が確認し合う事前施工検討会

 安全作業の段取りを口頭で説明しても、個人個人のイメージで解釈し、結果的に災害を起こす危険があるが、文書やイラストを示すと…

この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

安全スタッフ電子版へログイン

安全スタッフ電子版は安全スタッフ購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

平成23年11月1日第2149号 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。